カテゴリー別アーカイブ: アドレス

正しいボールポジションの取り方とは?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
前回はアドレス時の「腕の長さとグリッププレッシャー」
「腕の垂らし方」などについてお話ししました。
今回もアドレスの続きで、
“正しいボールポジションの取り方”
についてお話ししたいと思います。

 
■クラブによって正しい位置が異なる
それぞれのボールポジション、クラブごとの正しい位置というのは、
有名な話なので、おそらくご存知かと思います。
ドライバーの場合は、左のわきの下に置くのがボールのセンターになりますし、
ショートアイアンやピッチングウェッジなどは、
スタンスの中央に置くのがセンターになります。

 
そのようなわけで、ここから先の説明は、
「クラブによって正しい位置に置くというのが“センター”」
ということでお読み下さい。
クラブによってボールのセンターは変化しますが、
そこから右にずれているか、左にずれているかという基準で考えます。

 
■ボール位置によるスイング軌道の違い
どのクラブにも共通して言えることは、センターの位置よりもボールが
左側に寄っている場合、ボールが普通よりも遅れてクラブのヘッドに当たります。
そのため、アッパー気味にボールを捕らえることになり、
高い弾道のボールが出やすくなります。
また、ボールの位置が左に来ると、結果としてアウトサイドインの
スイング軌道になりやすく、スライス、引っ掛け、
もしくは引っ掛けフックが出やすくなります。

 

 

一方、ボールが正しいセンター位置よりも右側に寄っている場合は、
クラブがロフトの立った状態でボールをとらえるため、
低い弾道のボールが出やすくなります。
スイング軌道としては、左にボールが寄っていたのとは逆に、
インサイドアウトのスイングになりやすくなります。
結果として、プッシュアウト、プッシュスライス、
もしくは右から左のフックボールが出やすくなります。

 
◇(ボールの位置)ボールが左に寄っている

⇒ クラブのヘッドに遅れて当たる

⇒ スイング軌道がアウトサイドインの軌道を描きやすい

⇒ (影響)スライスボール
引っ掛けスライス
引っ掛けフック
◇(ボールの位置)ボールが右に寄っている

⇒ ロフトの立った状態で当たる

⇒ スイング軌道がインサイドアウトの軌道を描きやすい

⇒ (影響)プッシュアウト
プッシュスライス
フックボール

 
まずは中心の位置、クラブによってのゼロポジションがどこかを理解して、
常に正しい位置にボールを置くように心がけましょう。

 
またメールします。
小原大二郎

アドレス時の正しい腕の長さとは?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
今日はアドレスのちょっとした補足として、
“腕の長さ”
についてのお話です。
アドレス時に身体の正面から見たとき、
左右の腕の長さがどう見えているかというお話です。

 
■左右の腕の長さのアンバランスの原因はグリップの強さ
腕の長さには「右が長い」「両腕同じ」「左が長い」の3種類に分類できます。
左右の腕の長さは、アドレス時に身体の正面から見たときに、
左右の長さが同じに見えているのが理想です。

 
しかし、そう見えていない場合もあります。
本来人間は両腕がほぼ同じ長さのはずなのに、、、です。
実は、アドレスの構え方のバランスが悪くなると、
同じ長さの腕が違った長さに見えてしまうのです。

 
「右が長い」というのは、以前に説明した肩のラインとも共通していますが、
いわゆる「右肩が少し前に出てくる」ような構えになります。
右手が力んでいると、右肩が前にでて、右腕が長く見えます。
これとは逆の「左が長い」場合は、クローズスタンスに構えた時や、
左手のグリップが強くなりすぎたときに、左腕が長く見えます。

 
つまり、左右の力のバランスが取れていない構えになっている場合、
右腕が長く見えたり、左腕が長く見えたりします。
このように見える場合、それはグリップを握る強さに問題があります。
右が強いと右腕が長くなりますし、左が強いと左腕が長くなりますが、
グリッププレッシャーのアンバランスがその大きな原因です。

 
■左右の腕の長さの違いがボールを曲げる原因に
グリップの両手の形、そして肩のラインがしっかりしていることを
もう一度鏡などで確認してみて下さい。
その上で、もし左右の腕の長さが違って見えていたとしたら、
どちらかの手に余計な力が入っていないか、
自分のグリップを握る強さを確認するようにしましょう。

 
ここで、それぞれの腕の長さの違いによるボールの飛び方の違いを
簡単に考えてみましょう。
右手が長い場合は、右腕が前に出てしまっている状態ですから、
スイング軌道としてはアウトサイドインになりやすくなります。
そうなると、スライスボールが出やすくなったり、
あるいは左に引っかけたりすることが多くなります。

 
一方、左手が長い場合は、肩がクローズになってきて、
スイングとしてはインサイドアウトのスイング軌道になりがちです。
そうすると、右にプッシュアウトしたり、
右から左に大きなフックボールが出ることが多くなります。
つまり、この左右の腕の長さの違いが、
ボールを曲げてしまう原因になるのですね。

 
次回もこの腕の長さについて引き続きお伝えしたいと思います。

 
またメールします。
小原大二郎

分度器ゴルフとは?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
今日はちょっと趣向を変えて、
“分度器ゴルフ”
についてのお話です。
みなさん、この「分度器ゴルフ」という言葉、ご存知ですか?

 
■分度器ゴルフを推奨しているのではありません
これまでの一連のアドレスについてのメールでは、
基準のライン、つまり、
◇ 腰のラインとベルトのラインが一致しているかどうか

◇ 前傾角度が深いとどうなるか

◇ 前傾角度が浅いとどうなるか
といったことのガイドラインを示してきました。

 
しかし、だからといっていわゆる「分度器」を使うようなゴルフを
推奨しているのではありません。
このように言うと、
「じゃあ、どれぐらい身体を前傾すればいいんですか?」
こんな質問が出てきそうですが、
これを角度だけで説明するのは難しいのです。

 
結論から言いますと、、、
1.教科書的な90度の前傾角度をベースと考えて、

2.自分がクラブを構えたときの前傾と自分の出球の関係を確かめて、

3.どの前傾角度が自分にとってベターなのかを検証していく
必要があります。

 
■出球の一般的な傾向を知っておく
つまり、上に書いた検証のためには、前傾角度などによって
出球が変わる一般的な傾向を知っておく必要があるということです。
ですので、今までアドレスに関して書いてきたことというのは、
◇ スイングの基本ガイドラインを示しつつ、

◇ ガイドラインから自分の今の状態を知り、

◇ 自分のスイングの検証を重ねる中で、自分のタイプ・スタイルを理解し、

◇ そこから前に進む上での道しるべとしていく
そのためにあるものであると考えておいて下さい。

 
もしかしたら、ここまでアドレスのことだけで
ものすごく細かいことばかりを言っていると思っているかもしれません。
ですが、私が不調の時には、スイングの動作そのものよりも
アドレスを必ず確認します。
それはスイングの前のアドレス一つで
ゴルフが大きく変わることを経験上知っているからです。

 

■不調のほとんどはアドレスが原因
多くの場合、ゴルフの不調の原因はアドレスにあることがほとんどです。
プロゴルファーでも調子が悪くなった時に一番にチェックするのは
たいていはアドレスだと思います。
最初にスイングの動きから変更をすることはプロでは絶対にやりません。

 
慣れた人であれば、まずはアドレスをチェックして、
アドレスが大丈夫ならスイングをチェックするのが普通です。
アドレスはおそらくあなたが考えているよりもはるかに大事です。
それをお伝えしたくて、今までグリップや前傾角度について
こうして何度も時間を割いてあなたに説明をしています。

 
細かいことを言っているように思えるかもしれませんが、
自分のスイングをチェックするなら、実際のスイングの動きよりも、
まずはアドレスをチェックすることに8割ぐらいの力を割くようにしましょう。

 
またメールします。
小原大二郎

スイングに個性がない?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
今日は今まで数回にわたってお話してきた
「アドレスの3つのライン」に関連した話として、
“スイングの個性”
についてお話ししたいと思います。
ゴルフを始めたばかりの方、初心者の方にはちょっと唐突な話も
少し入ってくるかもしれませんが、、、
「こういうこともあるのか」という程度の楽な気持ちでお読みください。

 
■スクエア以外のスイングは「個性」?
最近のプロゴルファーは、昔に比べてスイングに個性がない
などと言われることがあります。
しかし、正しいスイングが科学的、物理的に解明されてくれば、
どの選手も同じスイング、似たようなスイングになるというのは、
当たり前といえば当たり前なのかもしれません。

 
昔のほうが、より個性的なスイングをしているプロゴルファーも
とても多かったですが。。。
今後は昔のようにプロゴルファーが個々で
ものすごい個性のあるスイングをすることはないと思います。

 
だからというわけではありませんが、前傾角度などの確認は
決して感覚には頼らず、客観的な目で見ることが必要です。
しかしながら、前傾角度を90度にしたからといって
必ずゴルフで結果が出せるかというと、
必ずしもそうとは限らないのがゴルフの難しいところです。
ゴルファーの全てがトッププロ、たとえば石川遼プロの真似をすれば
うまくいくというわけではありません。

 
■アドレス、スイングは試行錯誤の結果
実を言うと、私はどちらというと、90度よりもほんの少しだけ
身体を起こしたアップライトなスイング軌道です。
ですので、どちらかというとスライスボールのフェードヒッター
ということになります。

 
しかし、これは長年ゴルフで試行錯誤をしてきて、
これが自分の身体に合った最善のスイングであるという考えから
敢えてそのようにしています。
この前傾角度は日々チェックしているので、
極端に違った角度になることはありません。

 
人の身体の柔軟性にはどうしても個人差があります。
身体の硬い人が、前傾角度が足りないからといって無理をして
身体を曲げてしまうと、どうしても苦しいアドレスになってしまいます。
これはグリップの選択と同じように、
個人の身体的な特徴も加味して考える必要があります。

 
かといって、ゴルフは自分の感覚だけに頼る
「主観優位」になるとどうしてもうまくいきません。
私も今までたくさんのゴルファーを見てきましたが、
自分で客観的な目で見ることができる人はゴルフの上達も早いです。
前傾角度にしても何にしても、自分のスイングで主観と客観のバランスを
ちゃんと保つことが、ゴルフ上達の近道です。

 
客観性の話など、少し難しい話もあったかもしれませんが、
参考にしてみて下さい。
次回もアドレスについてのまとめ的な話を続けたいと思います。

 
またメールします。
小原大二郎

アドレスの3つのラインは平行でなくてもいい?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
アドレスの「3つのライン」についての話が続きます。
今回もその話の続きということで、
“そもそも3つのラインは平行でなければならないのか?”
についてお話ししたいと思います。

 
■スクエア以外のスイングは「個性」?
レッスンプロの中には、以下のようなことをおっしゃる方がいるようです。

 
「確かにアドレス時は3つのラインが平行になっているが、
スイング動作が始まったら、3つのラインは平行になることはない」

「だから、アドレスの3つのラインの平行はそれほど考える必要はない」

「インパクトの時だけ、飛球線と肩のラインが平行になればよい」

 
という意見です。

 
この考え方、とある有名なゴルフ雑誌で、
比較的名前も知れている有名なプロの方がおっしゃっていました。
個人的にはセンセーショナルに言いたい雑誌社やライターの思惑が
透けて見えた気がしたのは、私の気のせいだったのでしょうか・・・

 
■アドレスが大事でないスポーツは存在しない
この主張について、どう判断するかはあなた次第ですが、、、
私の考えでは、アドレス時の3つのラインは平行にするのが
やはり基本だと思っています。
どんなスポーツでもそうですが、やはり動作の前提となる
アドレスの構えは大事ですし、特に肩のラインは最も重要です。

 
この議論にちょっと無理があることは、逆のことを考えてみればわかります。
つまり、アドレス時に3つのラインがそろっていないのに、
インパクトの瞬間だけ飛球線と肩のラインが平行になる・・・
こんなことが、実際にあり得るでしょうか?

 
アドレス時の3つのラインが平行でなくてもいいというのは
個人的にはとても危険な考え方だと、私は思っています。

 
■斜めに立ったらまっすぐ歩きにくい
ここで言われていることは、まっすぐ歩こうとしている人に、
身体を斜めにしてもまっすぐ歩けますよ、ということを言っているのと同じです。
しかし、真っ直ぐ立ったほうがまっすぐ歩きやすいに決まっています。
変なクセがあるから斜めに立たないといけなくなっているわけですから、
まずは真っ直ぐ立つ姿勢を作るのが基本です。

 
上級者やトッププロがフェードボールやドローボールを打ちたい時、
わざと打ちたい球筋を得るためにこの3つのラインをコントロールして
打つということも確かにあります。
ただし、基本はあくまでアドレス時の3つのラインをまっすぐに保つことであり、
それがアドレスの大前提です。

 
以前にもここでお伝えしたように、
基本の3つのラインを真っ直ぐ平行にして打つことができるからこそ、
ラインをいじることで出球をコントロールするショットが打てるのです。

 
以上、参考にしてみて下さい。
次回はアドレスについて、少しまとめ的なことをお話ししたいと思います。

 
またメールします。
小原大二郎

 

「3つのライン」についての根本的な考え方

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
前回の「3つのライン」についてのお話で、
「スタンスラインだけ変えてトラブル対処は正しいのか」
という話をしました。
今回はその話の続きとして、
“「3つのライン」についての考え方”
の続きについてお話ししたいと思います。

 
■スクエア以外のスイングは「個性」?
何回かにわたってお話ししているように、
基本スクエアに立ってスイングをしていったほうがいいです。
しかし、そのように言うと、このようなことをおっしゃる方がいます。

 
「だって、プロはみんなスクエアに立っていないのでは?」

「それでもやっぱりスクエアがいいんですか?」

 
確かに、プロゴルファーでも、いわゆる自分の「個性」として、
いわゆる教科書的ではないスイングをしている方も少なくありません。
しかし、ここでお伝えしておきたいのは、スイングのアクが強いというのは、
友人関係で言えば特定の人としか付き合えない性格の人と似ているところがあります。

 
このたとえに沿って考えれば、、、
結果の出せるプロゴルファーなら、特定の人としか付き合わないという
態度を貫くのもアリでしょう。
しかし、癖がある性格は
「合う人には合うけど、合わない人には合わない」
ということが起こります。

 
結果として、その日の体の状態やコースの状況によって、
得られる結果が全く逆に出てしまう可能性が高くなるのです。
これが、私が極端な形を目指すのをおすすめしない最大の理由です。

 
しかも、好不調の波が出やすいアマチュアゴルファーにとって
「アクの強いアドレス」「アクの強いスイング」
は、むしろ悪い面が強調されてしまいがちです。
その点、プロはアクという短所を膨大な練習量でカンを養いカバーし、
自分のスイングにしているのです。

 
■常に安定したプレーを
そもそもゴルファーにとっては
いつも安定したプレーをするのが最大の目標でしょう。
たとえば「スタンスラインだけ変えてトラブル対処」など、
スクエアよりも極端なアドレスにして今の問題を解決するのは、
その場しのぎのテクニックでしかありません。
極端な対処によって、その場では結果が出せるかもしれませんが、
長い目で見るとオールマイティに戦うことが難しくなります。

 
特に先ほどお話ししたスタンスラインなどは、
目で見て誰でも簡単に修正ができてしまうので、
考えなしにいじってしまいがちです。
もちろんスタンスによって出球をコントロールできるということは、
ゴルフの引き出しとして知っておくのはかまいません。
ですが、それを実践する前に
「スクエアの構えを身につけるのが優先」
というのが、私の率直な意見です。

 
それが結局は、安定したプレーにつながります。

 
以上、参考にしてみて下さい。
次回もこの「3つのライン」について補足的な説明をしていきます。

 
またメールします。
小原大二郎

 

 

私がこの「3つのライン」を重要視する理由とは?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
ここ最近、ボールの方向性を決定づける「3つのライン」について
何回かにわたってお話をさせていただいています。
今回はその続きとして、
同じくボールの方向性に関係する
“「3つのライン」についての考え方”
についてお話ししたいと思います。

 
■アドレスの「3つのライン」「4つのライン」どちらが正しい?
「3つのライン」についての考え方の他に、別の考え方として、
人によっては両ひざを加えて「4つライン」ということで
説明している方もいらっしゃいます。
また、同じく「3つのライン」でも「肩のライン」「膝のライン」
そして「足の拇指球(ぼしきゅう)」のラインと定義している人もいるようです。

 
いろいろな方がいろいろなことを言っているので、
混乱されている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが基本的にはどれも「体の全てのラインを平行に」
というコンセプトをもとに生まれたものです。
したがって「基本の考え方は同じ」と思っていただいて構いません。

 
■この3つのラインを取り上げる理由
しかし、私が「肩のライン」「太もものライン」「スタンスライン」の
3つを取り上げているのにはそれなりに理由があります。
その理由は簡単で、この3つのラインが
自分でセルフチェックがしやすいと考えているからです。

 
たとえば、膝のラインは自分でクラブを当てることが難しいので、
自分でセルフチェックしにくいと思います。
しかし、太ももであればそのままアドレスを保ってクラブを当てれば
平行になっているかがわかりますので、チェックがしやすいはずです。

 
私の根本的な考え方として
「一人でプレーしていても自力で気づけるように、
私たち教える側が方法を提供するのが理想」

「誰かに教わってうまくなるだけではなく、
それを自分で確認して組み立てていける力もつけてほしい」
という信念があります。

 
基本的にゴルフは一人で戦うスポーツです。
一人孤独にプレーすることを考えると、
原因と対策を自分で見つけられる力がどうしても必要です。

そのため、私は自分で問題点を発見しやすい
肩、太もも、スタンスに設定している、というわけです。

 
■「スタンスラインだけ変えてトラブル対処」は正しい?
スタンスラインは、スライスに悩む人であれば
敢えてクローズに立ってアウトサイドインを避ける
という方法も選択肢としてあります。
実際にそのようなことがゴルフ雑誌などでも紹介されているのを時々目にします。
これは確かに、スライスの「治療法」としては間違っていません。
ですが、どちらかと言うと「応急処置的」的な面が強く、
後で余計にスイングを難しくしてしまう可能性が高いです。
そうした方法はあくまで対症療法であって、
長期的に見れば根本的な解決になっていません。

 
もちろん「それでもスライスが止まればいい」と
割り切っているならそれでもかまいません。
しかし、そうした「乗り切り方」の弊害として、
後々になって同じ弾道のボールが打てなくなるなどの
「スイングの再現性」に問題が出てくることがあるのです。
ですので、スタンスラインだけでスライスやフックを直そうとするのは
避けるようにしましょう。

 
以上、参考にしてみて下さい。
次回もこの「3つのライン」について補足的な説明をしていきます。

 
またメールします。
小原大二郎

やはり肩のラインが重要!「スタンスライン」

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
前回、前々回と、ボールの方向性を決定づける「3つのライン」である
「両肩のライン」「太もものライン」についてお話ししました。
今回も、それに引き続き、同じくボールの方向性に関係する
“スタンスライン”
についてお話ししたいと思います。

 
■右足と左足の足を結んだライン
スタンスラインは、右足と左足を結んだラインのことです。
このラインがボールとターゲットを結んだラインが平行であればスクエアで、
左を向いていればオープン、右を向いていればクローズとなります。

 
スタンスラインがオープン、クローズになると、
以下のような球が出やすくなります。
◇(スタンスライン)オープン

⇒ ターゲットに左方向に向く傾向

⇒ スイングがアウトサイドインの軌道

⇒ 出球がスライスしやすくなる(影響)
◇(スタンスライン)クローズ

⇒ ターゲットに右方向に向く傾向

⇒ スイングがインサイドアウトの軌道

⇒ 出球がフックしやすくなる(影響)

 
■肩のラインのチェックが最優先
このスタンスラインも当然、ボールの弾道に影響を与えますが、
アドレスのラインというと、この足スタンスライン、
すなわちつま先の位置だけをチェックする人がいます。
前回、前々回にもお伝えしたように、スタンスのラインは影響度が少なく、
あくまで影響を与える度合いが大きいのは肩と太もものラインです。
もし一つだけしかチェックできないとしたら、
肩のラインのチェックが最優先です。

 
ボールの方向性を決定づける「川の上流」である肩のラインが
きちんとチェックできていれば、別のチェック項目である腕の長さなどは
むしろ「川の下流」のことだと言えます。
ですので、肩のラインがしっかりしていれば、太もものライン、
スタンスラインは自然とスクエアになっていることが多いようです。

 
スクエアになっているかどうかは、つま先にクラブを当ててチェックをします。
スタンスの右足と左足は基本左右が平行になっているようにして、
内股やガニ股にならないようにしましょう。

 
■スタンスは立ちやすい広さで
ちなみに、スタンスを取る広さにも人によって、
あるいはクラブによって理想の広さがあります。
基本的には自分が一番立ちやすいスタンスで問題ありませんが、
ドライバーを例に取れば「その人の一歩の歩幅」というのが一番合っているようです。

 
早歩きでもなく、遅歩きでもない、自然な普通の一歩の幅が
ドライバーのアドレス時のスタンスの広さと思っておいて下さい。
土踏まずから土踏まずの間がその歩幅になっていればちょうどいいはずです。
人によってはその広さを狭く感じるかもしれませんし、広く感じるかもしれません。

 
しかし、人間の身体というのはよくできたもので、
その一歩の歩幅がその人にとって一番スムーズな速度で体重移動が出来る幅になっています。
アイアンになれば、当然スタンスの幅は狭まります。
広くするにしても、ドライバーよりも広いスタンスになることはありません。
広く開きすぎると股関節がブロックされてしまいますし、
狭くしても体重移動ができないので苦しいスイングになります。
自分に合ったスタンスの広さは日々の練習でつかんでいくようにしましょう。

 
以上、参考にしてみて下さい。
次回はこの「3つのライン」について補足的な説明をしていく予定です。

 
またメールします。
小原大二郎

 

スクエアを必ず確認!「太もものライン」

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
前回、ボールの方向性を決定づける「3つのライン」のうち
「両肩のライン」についてお話ししました。
今回はその次にボールの方向性に関係する
“太もものライン”
についてお話ししたいと思います。

 
■右足と左足の太ももを結んだライン
太もものラインとは、右足と左足の太ももを結んだラインのことです。
これも右太ももと左太もものラインが
ボールとターゲットを結んだラインが平行であればスクエアです。
一方、このラインが左を向いていればオープン、
右を向いていればクローズということになります。

 
この太もものラインも弾道に影響を与えます。
太もものラインがオープン、クローズになると、
以下のような球が出やすくなります。

 
◇(太もものライン)オープン

⇒ ターゲットに左方向に向く傾向

⇒ スイングがアウトサイドインの軌道

⇒ 出球がスライスしやすくなる(影響)
◇(太もものライン)クローズ

⇒ ターゲットに右方向に向く傾向

⇒ スイングがインサイドアウトの軌道

⇒ 出球がフックしやすくなる(影響)

 
肩のラインと同様、太もものラインがオープンになると
フェースがアウトサイドインの軌道を描き、スライスしやすくなります。
また、クローズになるとフェースがインサイドアウトになって
フックしやすくなります。

 
■スクエアになっているかどうかの確認を
前回お話しした肩のラインは、クラブを直接動かしていくので、
影響度が大きいです。
しかし、太もものラインは直接動かすわけではないので、
比較的影響度としては小さいです。

 
とはいえ、影響は必ずありますので
やはりスクエアになっているかどうかの確認は必要です。
どのように確認するかというと、
一番簡単なのは太ももにクラブを当ててみて下さい。
太ももに当てたクラブとターゲットラインが平行になっているか、
いつでもチェックをしておきましょう。

 
これは余談ですが、この太もものラインがゆがんでいる人というのは、
骨盤の向きそのものがゆがんでいることが多いようです。
骨盤周りの筋肉を柔らかくするように、
たとえば足の付け根や股関節まわりの筋肉を柔らかくするような
ストレッチをするといいと思います。
そのことで体を痛めることも少なくなるでしょうし、
ゴルフのスイングもスムーズになることが期待できます。

 
以上、参考にしてみて下さい。
次回も3つのラインの続きをお話ししていきます。

 
またメールします。
小原大二郎

弾道に大きな影響を与える「両肩のライン」とは?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
前回、ボールの方向性を決定づける「3つのライン」について
お話ししましたが、その中でも特にボールの方向性を決める
“両肩のライン”
についてお話ししたいと思います。

 
■右肩と左肩のラインをスクエアに
両肩のラインとは、右肩と左肩を結んだラインのことです。
前にも簡単にお伝えしたように、3つのラインの中でも
肩のラインがボールの方向性を決める上で一番問題になるところです。

 
右肩と左肩のラインがボールとターゲットとを結んだラインに平行な場合、
スクエアであると言います。
このアドレスのときの両肩のラインが、
これから打とうとしている弾道に一番影響を与えます。
肩のラインがオープンやクローズになったりすると、
以下のような球が出やすくなります。

 
◇(肩のライン)オープン

⇒ ターゲットに左方向に向く傾向

⇒ スイングがアウトサイドインの軌道

⇒ 出球がスライスしやすくなる(影響)
◇(肩のライン)クローズ

⇒ ターゲットに右方向に向く傾向

⇒ スイングがインサイドアウトの軌道

⇒ 出球がフックしやすくなる(影響)
肩のラインがオープンになると、
アウトサイドインのスイング軌道からスライスしやすくなります。
逆に肩のラインがクローズになると、
インサイドアウトのスイング軌道を描いて、フックの球が出やすくなります。

 
■肩のラインを自分でチェックする方法
このようなボールが出るのは、前傾角度の深さと同様、
スイングの軌道が肩のラインがずれることでゆがむからです。
スイング軌道がゆがむと当然ボールは真っ直ぐ飛びません。
この肩のラインがオープンやクローズになっているのを知らずに
スライスやフックを直すことはほぼ不可能です。
一時的に何かの方法で曲がらなくなったとしても、
いずれまたボールの曲がりに悩まされるはずです。

 
ここで、肩のラインを自分でチェックする方法をお教えしますね。
まずクラブを持ってアドレスをします。
そして、身体を動かさずにクラブだけを右肩と左肩の両方に付けて当てます。
スクエアの場合はボールとターゲットを結んだラインとシャフトが平行になります。
シャフトがターゲットより左を向いていればオープン、
ターゲットそのものを指しているか、
あるいはターゲットよりも右を指していればクローズになります。

 
■ポイントはストレッチなどで肩の力を抜くこと
肩のラインを気にしすぎるあまり、
肩がガチガチになってしまわないように注意しましょう。
いくらアドレスの見た目がきれいでも、
筋肉がガチガチに収縮しているのはよくありません。

 
特に背中の僧帽筋のところに力が入っていると、
いわゆる「いかり肩」「カメのような首」になってしまいがちです。
そうならないように気をつけましょう。

 
逆に、首は長く、かつ肩が「なで肩」になっているのが理想です。
また、どちらかの肩にだけ力が入っているような場合も
肩のラインが崩れやすいので要注意です。
肩に力が入りやすい人は、肩を上げ下げするなどして、
ちょっとした肩のストレッチをするなど、肩の力を抜くように心がけましょう。

 
以上、参考にしてみて下さい。
次回も3つのラインの続きをお話ししていきます。

 
またメールします。
小原大二郎

 

ボールの方向性を決める「3つのライン」とは?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
今日はとても重要な、ボールの方向性を決めてしまう
“3つのライン”
についてお話ししたいと思います。
特にボールの曲がり(スライス、フック)に悩まされている人にとって、
このアドレス時の3つのラインはとても重要なものになります。
ぜひ、よく読んでみてくださいね。

 
■ボールの曲がりと3つのラインとのズレ
アドレスの中でも、打ったボールの方向性に大きく影響を与えるのが、
「肩のライン」

「太もものライン」

「スタンスライン」
この3つのラインです。

 
それぞれのラインについてお話剃る前に、
「狙った方向に真っ直ぐ構える」というのはどういうことかを
まず考えてみましょう。
正しい方向、狙った方向に真っ直ぐ飛ばない場合は、
アドレス時のこの3つのラインにズレがある可能性があります。
この3つのラインは電車の線路と同じで、
① 3つのラインが平行になっている

② 3つのラインがターゲットに向いている
少なくともこの2つが満たされている必要があります。

 
肩、太もも、スタンス、この3つのラインが、
ボールとターゲットを結んだラインと全て平行にすることが基本です。
どれか一つでもスクエアから外れると、
ボールの方向性が定まらなかったり、ボールが曲がったりします。

 
■とりわけ重要なのは肩のライン
この3つのラインの中でも、敢えて優先順位をつけるとすると、
とりわけ重要なのが「肩のライン」です。
その次が「太もものライン」そして「スタンスライン」と続きます。

 
ここでは「スタンスライン」を優先順位の一番下に置いてしまいましたが、
しかしそれは考える必要がないということではありません。
スタンスは球の飛び方に影響を与えやすいのですが、
スタンス自体は自分が目で見て簡単に確認ができるので、
それほど問題にならないためです。

 
逆に肩は自分で意識的に確認することが難しい上に、
ボールに与える影響も大きいです。
この3つのラインはクローズに構えていれば左に曲がりやすく、
オープンに構えていれば右に曲がりやすくなるという点でどれも共通しています。
したがって、ストレートボールを打ちたいのであれば、
真っ直ぐ構えることが前提です。

 

■あくまでもスクエアが基本
ステージが上の人がドローボールやフェードボールを打ち分けるために、
肩、太もも、スタンスのラインを意図的に変える場合もあります。
しかし、まだスコア100を切れていないステージ1~2の人は
まずはこの3つのラインをスクエアにして打つことを基本に練習しましょう。

 
100を切ることができたステージ3以上の人であっても、
あくまでスクエアが基本であることに変わりありません。
スクエアなスイングができていることが前提で、その上でラインを動かす、
フェースの動作で曲げる、ということができるようになります。

 
「スタンスによって出球をコントロールできる」
ということを理論的に知っておくことはかまいません。
しかし、それを実践するよりも、まずは「スクエアの構えを身につける」
このことを優先するようにしましょう。

 
以上、参考にしてみて下さい。
次回からは3つのラインについてそれぞれお話ししていきます。

 
またメールします。
小原大二郎

アドレスの前傾角度に敏感ですか?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
前回からアドレスについてお話をしていますが、
今日は多くのアマチュアが問題として抱えている
“前傾しすぎによるアドレスの悪い影響”
についてお話ししたいと思います。

 
■前傾しすぎ=フラットなスイング軌道に
前回、背中のラインとシャフトが直角ではなく、
身体が起きた状態(いわゆる「棒立ち」)になっていると、、、
◆背中とシャフトが作る角度が鈍角(棒立ち)

⇒ アップライトになりやすい(縦振り)

⇒ クラブがアウトサイドインの軌道を描きやすい

⇒ トップが出やすい / スライスしやすい
このような傾向が出るということをお話ししました。
アップライトなアドレスはアップライトなスイング起動を作り、
スライスボールを打つのに適したアドレスになるわけですね。

 
その逆に、前にかがみすぎ、
すなわち地面とクラブの作る角度が鋭角になっていると、、、
いわゆるシャフトが寝た状態の横振りになって
インサイドアウトのスイング軌道を描き、結果としてフックが出やすくなります。
また、数は少ないですが、適切な角度よりも傾けすぎるていることで、
ダフリやすくもなります。
◆背中とシャフトが作る角度が鋭角(前傾しすぎ)

⇒ フラットになりやすい(横振り)

⇒ クラブがインサイドアウトの軌道を描きやすい

⇒ ダフリが出やすい / フックしやすい
フラットなアドレスはフラットなスイング起動を作り、
フックボールを打つのに適したアドレスになると覚えておいてください。

 
■鏡で自分のアドレスをチェック
前傾角度が90度になっているかを確認するには、
鏡を確認しながら、自分でチェックをするのが一番よい方法です。
ボールを打つ方向とは逆側に鏡を置いて、
背中とシャフトが作る角度が90度になっているかを確認しましょう。
練習場で鏡のある打席で確認できればベストですが、
家にある姿見でもかまいません。

 
また、この前傾角度は必ず90度でなければならないということはありません。
実は私のスイングも意図的に90度よりも身体を少し起こした
前傾角度にしていますが、それはスライスボールを武器に
フェードヒッターとして戦っているからです。

 

 

プロゴルファーの中でもいろいろな打ち方をしている方はいますが、
90度を基準にして直角から大きく外れてしまうのはNGです。
好不調にかかわらず、私も常に前傾角度のアドレスのチェックは
極端に普段と違った前傾角度になっていないかのチェックを
日々行うようにしています。
完全に教科書通りにはならないとしても、
そこから大きく外れていないかどうかだけはチェックするようにしましょう。

 
■スイング中の前傾角度にも常に注意
この前傾角度は、スイング中にブレがないようにショットするのが原則です。
これについては多くの指導書にも書かれていますし、
知っている人も多いかもしれませんが、
ガイドラインとしてもう一度確認しておいて下さい。

 
アドレスの前傾角度をきちんと日々チェックしているかどうかは、
これから上達していく上でも、後々大きな差になってあわられてきます。
逆に言えば、スイング中に前傾角度を変えないようにと考えなくても
安定したスイングができるようになるのが理想ということです。
そのためにも、アドレス時の前傾角度の作り方がしっかりしていることが
その第一歩です。

 
90度の前傾角度を保つことで、体の感覚的には
「なんか変だな」
と感じることもあるかもしれません。
でもまずは、鏡に映った姿を信じてみるところから始めてみましょう。
そのうち、感覚のほうが後からついてくるはずです。

 
以上、参考にしてみて下さい。
次回は、ハンドファーストとハンドレートについてお話ししたいと思います。

 
またメールします。
小原大二郎

 

理想の前傾角度とは?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。

 
今日からアドレスについて、何回かにわたってお話ししていきます。
まずは、アドレスの中でも最も大切な要素である
“前傾角度”
についてお話ししたいと思います。

 
■正しいアドレス=正しい前傾角度が不可欠
正しいアドレスを作るには、正しい前傾角度を作ることが重要なポイントです。
前傾角度の基本として、股関節から前傾させます。
いわゆる骨盤から上半身を倒していくわけですが、
股関節から身体を前に傾けるようにして、
背中は姿勢良くそのままにしておくことが大切です。

 
教科書的に言えば、体の背骨とクラブのシャフトが直角に交わっているのが
理想の前傾角度の目安です。
背中のラインに対して、シャフトのラインが90度(直角)になるのが、
ノーマルの目安です。
別の言い方をすれば、ティーの後ろ側から見て、
腰のベルトのラインとシャフトのラインが一直線上になっていればよいとも言えます。
多少の誤差はありますが、これも目安となる見方の一つです。

 
以下、簡単に前傾角度の3つのタイプをまとめます。
◆背中のラインとシャフトが鈍角(いわゆる「棒立ち」状態)
⇒アップライトなスイング

◆背中のラインとシャフトが直角(理想の前傾角度)
⇒オンプレーンスイング

◆背中のラインとシャフトが鋭角(前傾しすぎ)
⇒フラットなスイング
ただし、その人によって身体の柔軟性が違いますので注意してください。
身体の硬い人が無理をした前傾姿勢を取ると、
ロボットのような苦しいアドレスになってしまいます。

 
■正しい前傾角度がキープできていないと・・・
90度の前傾姿勢からほんの少し外れてしまっても、
常にその前傾角度にブレがないようにして、
自分にとっての「いい姿勢」を保つことが大切です。
では、この前傾角度がキープできていない場合、
どのような問題があるのでしょうか?

 
一番大きな問題は、スイングの軌道、
すなわち「スイングプレーン」がゆがむという点です。
スイング中にクラブヘッドが描いてできる面のことを
「スイングプレーン」と言います。
スイングプレーンがゆがんでいると、
ボールの飛び出し方向や球筋に大きく影響を及ぼします。
アドレスで前傾姿勢をとった時点で、
すでに基準となるスイングプレーンが決まってしまうのです。

 
■棒立ちアドレスの悪影響
背中のラインとシャフトが直角ではなく、
身体が起きた状態(いわゆる「棒立ち」)になっていると、
背中とシャフトが作る角度が鈍角(90度以上)になります。
そうすると以下のような傾向が出てきます。
◆背中とシャフトが作る角度が鈍角(棒立ち)

⇒ アップライトになりやすい(縦振り)

⇒ クラブがアウトサイドインの軌道を描きやすい

⇒ トップが出やすい / スライスしやすい
棒立ちのアドレスになっていると、
縦振りになってアウトサイドインのスイング軌道を描き、
結果としてスライスが出やすくなります。

 
もちろん、どの人にも必ずこのような傾向が出るとは限りません。
ですが、アップライトなアドレスはアップライトなスイング起動を作り、
スライスボールを打つのに適したアドレスになる。
このように覚えておきましょう。

 
以上、参考にしてみて下さい。
次回は、前傾しすぎのアドレスの悪い影響についてお話ししたいと思います。

 
またメールします。
小原大二郎

 

なぜヘッドアップをしてしまうのか

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。
今日は、ゴルフのミスを誘発する大きな要因となる
“ヘッドアップ”
のについてお話ししたいと思います。

 
■ヘッドアップとは?
そもそもヘッドアップとは何でしょうか?
ヘッドアップとは、インパクトでアドレス時の状態が保たれずに
起き上がってしまうことによって、頭が上がってしまうことを言います。

 
ダフリやトップといったミスが出た時によく耳にするのが、
“ヘッドアップをした”と言う言葉です。
ゴルフのヘッドアップはミスを誘発する大きな原因となります。

 
■なぜヘッドアップしてしまうのか?
では、なぜヘッドアップをしてしまうのでしょうか?
もしかしてあなたは、
「単純にボールをしっかりと見ていないから」
そんなふうに思っていませんか?
たしかにボールの行き先が気になってのヘッドアップもありますが、
実はインパクトまでの体の動きに原因があることがほとんどなのです。

 
ヘッドアップの原因としては、
◆ 体の軸のブレ

◆ スムーズな体重移動ができない

◆ クラブの振り遅れ
これらが大きな原因となることが多いのです。

 
■ヘッドアップの3つの原因
◆ 体の軸のブレ
まず、軸のブレについてです。
アドレスでは、前傾角度を作って構えますが、
スイング中にその前傾角度が崩れると、軸のブレをおこします。
そのため、上体が伸び上がりヘッドアップとなります。

 
◆ スムーズな体重移動ができない
次に、体重移動がうまくできない点についてです。
体重移動がうまくできないほとんどの方が、
バックスイングできちんと体重が右足に乗っていないということがわかっています。
1.バックスイングでしっかりと右足に体重が乗っていない

↓ ↓ ↓

2.切り返し以降で左足に残っていた重心が右足に移ってくる

↓ ↓ ↓

3.結果として左サイドが伸び上がる

↓ ↓ ↓

4.その動きにつられてヘッドアップを起こす
このような原因で、ヘッドアップが起こっています。

 
◆ クラブの振り遅れ
最後に、クラブの振り遅れについて。
クラブが振り遅れてくると、体が開いた状態でない場合、
インパクトの位置にクラブは戻って来ません。
このことから、必然的にヘッドアップの形のインパクトに
なってしまうというわけですね。

 
ヘッドアップを直そうとする意識を持つことは悪いことではありませんが、
「頭の位置をアドレスからインパクト以降まで固定する」
というような意識だけを持つのではなく、
前傾角度や軸・体重移動について意識することで
ヘッドアップも改善されていきます。
参考にしてみて下さい。

 
またメールします。
小原大二郎

 

 

ゴルフスイングの基本“アドレス”(2)

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。
今回も前回に引き続き、ゴルフの基本
“アドレス”
についてお話ししたいと思います。

 
■アドレスのライン
前回、
「目標に対して肩のライン・太もものライン・スタンスラインを平行に保つ」

「目標に向かってアドレスを取らないようにする」
ここまでお話しましたので、
今日は具体的にラインのとり方を説明していきます。

 
1.目標へのラインを描く
まず、ボールの後方から目標を確認して、
頭の中でボールから目標に伸びるラインを描きます。
この時、クラブを持ってラインをイメージするのもよいでしょう。

 
2.足を閉じた状態でボールに相対する
次に、ボールに対して体を正対させますが、
まずは足を閉じた状態で体をボールに向けます。

 
3.ラインをイメージしてから足を開く
そして、クラブをボールの位置にセットし、
ボールから目標に伸びているラインをもう一度イメージし、両足を開きます。
最後に肩のラインと目線を目標に対して平行になっていることを確認しましょう。

 
■簡単にラインを確認する方法
肩のラインに関しては、目標のラインと平行になりますので
若干左を向く形になります。
自分のアドレスが正しくとれているかどうかについては、
練習場などで定期的に同伴者に見てもらうなどの確認をするとよいでしょう。
練習場で確認する方法としては、ボールの後方にクラブを置いて目標のラインに乗せ、
アドレスをとったら自分の足にそってクラブを置きます。
そうすることで、その足元のクラブがきちんと目標のラインと
平行になっているかが確認できます。
うまくアドレスがとれない人は、
あらかじめ足元に平行に並べたクラブを置いた状態で
アドレスをとる練習をするとよいと思います。

 
■アドレスの重要性
アドレスとは、スイングをはじめる前の姿勢のことですので、
その姿勢が正しくないと、ショットにも影響を与えてしまいます。
例えば、アドレスで目標に対して、正しい方向を向くことができず
体が右方向を向いていたとしましょう。
すると、アドレス通り正しいスイングをすれば、
当然ボールは右に飛んでいってしまいますよね?
そのアドレスのままで、目標にボールを真っ直ぐ飛ばす為には、
スイングを変えなければいけないいうことになります。
つまり、アドレスが正しくないとその後のショットは
全て正しくできないということです。
そのことを、まずは頭に入れておいてくださいね。

 
■アドレスの3つの要素
アドレスの要素を大きく分けると、
・ スタンス幅

・ 前傾角度

・ 体重配分
この3つです。
スタンス幅についてですが、基本的には、肩幅を目安に足を開きましょう。
長いクラブでは、やや広めでショットアイアンでは狭目にするとよいでしょう。
次に上体を前傾させますが、この前傾の度合いは
身長差によって異なってきます。
身長の高い人ほど、前傾角度が深くなります。
この時、背筋を極端に伸ばす必要はありません。
気持ち胸を張る程度を意識するとよいでしょう。
膝の曲げる具合についてですが、
極端に曲げすぎたり、曲げなかったりするのは避けて下さい。
極端に曲げすぎると体の上下動につながりやすくなりますし、
曲げなければ下半身の動きが制限されてしまいます。
そして、膝を曲げた時の重心の位置としては、
前過ぎても後ろ過ぎてもいけません。
土踏まずに体重が乗っているようにしてください。
両足のつま先の開き具合については、極端に開き過ぎないようにしましょう。
若干、つま先を開いて構えることでスムーズな回転が行えるようになります。
そして、飛球線と平行に足、膝、肩のラインをセットして完了です。

 
良いスイングはすべて良いバランスから生まれます。
アドレスは良いスイングを作る上でとても大事なものですので、
確実に正しいアドレスがとれるように何度も確認して、
スイングの土台を作ってくださいね。

 
次回はまた、別のことについてお話ししたいと思います。
小原大二郎