「心」あるがままにからだをゆだねる

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2015.05.31
ohmori

From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は

 「心・あるがままにからだをゆだねる」

というお話をしたいと思います。

100を切った事のない方がラウンドしていて、
100切り目前の状況になると、必ず陥る罠。

それは、スコアを強く気にし始めることです。

諸悪の根源とは知りつつも、
その悪魔の誘いにはまってしまいます。

今回は、そういった状況をどうやったら、
少しでも打開できるのかという、気持ちの持ち方について、
あなたと一緒に共有してみます。

わたしの文章の作り方

今回の話題とは、関係なさそうで、
実は、関係のものすごく深いお話をします。

例えば、わたしは、文章とかを書く時間が好きです。

なぜそれが好きなのか。ふと考えてみたことがあります。
そこで、まずは、現状分析をしてみました。

そもそも、何かについて、考えることが大好きです。

そして、わかってきたワクワクするようなことを
いろいろな人と共有できたら、しあわせに感じます。

実は、よく考えてみると、文章を書くことそのものが好きだというよりも、
あることを四六時中考えていて、そのことについてのひらめきが、
ふっと、降臨してくるというか、突然頭の中に出現する瞬間が、
たまらなく気持ちいいのだとわかってきました。

今、表現したいと思うことをずっと考え続けます。

そして、常日頃から、はっと感じたことがあったら、
すぐにメモするようにしています。

アイディアというかひらめきというものは、
勝手に天(?)から降ってくるものなのです。

でも、それがいつ降りてくるかはわからないのです。

突然、ふっと、降臨してきます。
そして、その瞬間を逃してメモしないでいると、
そのひらめきは、どこかに行ってしまうのです。

それって実は、自分が考えついたのではくて、
やっぱ、神様がわたしに与えようとして、
持ってきてくれたからなのかもしれません。

ま、そんな感じでひらめきを集めて、
目的とする文章を書くことは楽しい時間となります。

でも、いつまでに何について書かなければと思うだけで、
それは苦痛にだんだん近づいてきます。

それはきっと、そんな強制的な状況に置かれたら、
神様の働きを使えないことがわかっているからなのだと感じています。

だから、そういったやり方をすると、楽しいはずのことが、
楽しくなくなってしまうのではないでしょうか。

特許でも論文でも、自分が考えて思いついたと主張しようとするほど、
稚拙で狭い世界に陥ってしまいます。
そして、それは苦しみとの戦いへと突入してしまいます。

ところが、考え方を変えてみると、まったく違う世界が開けてきます。

宇宙全体に終結した知性が、
たまたま私の脳のアンテナにひっかかっただけなのだ。

それは、そのことについて、感度が高まるように、
一生懸命そればかり考えていたからなのだ。

このように思うと、さらにどんどん、いままで思いもよらなかった
アイディアが芋づる式のように、私に押し寄せてきます。

そして、それはとっても楽しい時間に変わっていきます。

同じことでも、考え方が変わるだけで、
楽しくも、苦しくもなるんだな~って。つくづく思う次第です。

ゴルフのプレーではどんな感じなのか

なんだが脱線しすぎてしまいましたね。
いつものことだと思って、大目にみてください。

さて、ゴルフでの100切り目前とか、
もう少しでシングル、もうちょっとで勝てる、、、など。

なりたいと思っているご自分の状況に近づくと、
普段とはちがう、何かが心にやってきます。

望んだり、期待したり。
そして、今、目の前にある一球に、
そそぐ意識がだんだんそぎ落とされてしまいます。

集中力が、がた落ちになるという感じですね。

また、集中力だけの問題ではなくなります。

そうです、せっかく一生懸命練習してきて、その動きは小脳に叩き込まれ、
何も考えなくても、箸を持つように、ゴルフの動きができるはずなのです。

余計なことを考えはじめると、
そんな大切な小脳の働きを、使えなくなってしまいます。

そうすると、普段とは違う動きになってしまったり、
頭(大脳)で考えた動きになってしまいます。

これって、普段どうりの実力を発揮できない状態ということです。

では、どうしたらいいのか

待つのです。

え、待つって何?とお思いのことでしょう。

先ほど、さんざん脱線させていただいた、
私が文章を書くときにやっているようなことを、
ゴルフのプレーでもやってもらいたいのです。

そうなることを想像するだけでもわくわく感じるような、本当になりたい姿を、
はっきりと具体的にイメージして、それを大目標とします。

そして、大目標を達成するために、
達成していなければならない小目標をリストアップします。

それを、こつこつクリアするように練習します。

文章作りで言うと、
「表現したいと思うことを、ずっと考え続けること」
に相当します。

表現したいことが、大目標ですね。

表現したいことを考え続けることが、
小目標をひとつづつクリアしていくこと。

ここまでは、なんとなくおわかりいただけるでしょうか。

「え、あたりまえだろ、そんなこと」
という声も聞こえてくる気もします。

そうですね、当たり前の様に見えるのですが、
実際にはできていないのではないでしょうか。

実際のプレーでのテクニック?

そして、実際のゴルフのプレーでは、どうしたらいいのか。

先ほどお話した、明確で具体的な目標設定と、
それをモチベーションとして日々練習に励むということが
大前提にありますが、できるだけ期待しないようにすることです。

打とうとしているボールをイメージして、
ボールにどうやってヘッドが当たって、どんな感じでボールが飛んでいき、
どこに落ちて、どう転がっていくか。そのことだけを一生懸命考えます。

そして、結果を、待つのです。

当然、イメージ通りにはならないことも多いでしょう。
でも、待つのです。

この待つという気持ちが、
変に期待することに意識を取られないテクニックなのです。

テクニック?

そうなのです、テクニックです。

先ほどの、わたしの文章の好きな書き方でもお伝えした、
ヒラメキを待つような感じです。

期待するのではなく、やろうとすることをしっかり明確にしておいて、
天からそれに関して降りて来る何かを、ひたすら待てばいいのです。

待つということは、いつ何が降りて来るかわからないのですが、
それでいいのです。

期待はしないで、心の中ではイメージで作り上げられた世界の中に入り込み、
それを神様(?)がうまく導いてくれるまで待つのです。

ゴルフは確率の勝負とも言われます。
でもそれってゴルフだけの話ではないですね。

確率ということは、神のみぞ知るという感じでしょうか。

アインシュタイン大先生は「神はサイコロを振らない。」といって、
確率論的な世界観を完全否定したまま、この世を去りました。

私たちの能力では知りえない、何かがあるだけで、
確率で決まっているわけではないと信じたのに違いありません。

待つことができるためにすべきこと

待つことができるためには、ただ待てばいいんだと考えるだけでは、
なかなかできるものではありませんね。

そこで、心から待つことができるための、
体の準備をするコツをお伝えします。

待てるためのコツの一つ目は、ゆっくり素振りしてみることです。

打とうとしているボールを強くイメージして、
普段のショットの速さの半分ぐらいのスピードで、素振りをします。

100切りが目の前とか、試合で勝ちそうな時、
必ずリズムが速くなっています。

それを、普段の半分の速さでゆったり素振りすることで、
普段のリズムに近くすることができます。

また、待てるためのコツのもう一つは、
一呼吸置くという言い方もありますが、
水を一口含んで、ゆっくり飲むことです。

水を飲むという行為は、
単に喉の渇きを癒してくれるというだけの効果ではありません。

気持ちを落ち着けてくれる効果があるのです。

これは、交感神経が興奮し過ぎて副交感神経とのバランスが崩れた状態を、
ましにしてくれるという理由からです。

後は、自分を偽らず、本当の自分の実力を冷静に見つめ、
あるがままに身体(心と体)をゆだね、結果を待つのみです。

では、また。

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大森 睦弘
大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。
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カテゴリー: スコアアップ, メルマガ, メンタル, 上達テクニック, 新着メルマガ | 投稿日: | 投稿者:
大森 睦弘

大森 睦弘 について

大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。

 

「心」あるがままにからだをゆだねる」への7件のフィードバック

  1. ダック

    大森先生のゴルフの話は論理的で技術系の小生には非常にわかりやすいので、愛読させていただいております。
    お風呂での体の洗い方とか、心の持ち方とか、直接ゴルフとは関係ないことも、結局生き方、ゴルフのスコア、楽しみにつながってきます。今後ともご壮健で、変わった視点から、いろいろご指導をよろしくお願いいたします。

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      やはり、トップ選手のサポートやジュニアたちを見ていたり、自分の経験も振り返ると、心技体というバランスが大切だということが、切実に心にしみてきます。もっと若いときにこのことを確信できていたらよかったと思っています。技術ばかりに走り過ぎて、体も鍛えることばかりで、コンディショニングはそんなに意識していなかった自分を反省しています。そして、やっぱり心は第一だったということを、今になって実感しています。

      返信
  2. stampylake

    大森先生殿、Bto80Ⅱ期受講生です。「考えることが好き」と書かれておられますが、ほんとうにそうなんだと実感しているところです。当方もグランドシニアーになり増々ゴルフのことを四六時中考える時間が増え、楽しいばかりではありませんが、時々「少しばかりの成果」が感じられてうれしいことがあります。
     先生のこれまでのブログ・動画等を何とかまとめて「体系だったもの」に是非ともしていただきたいです。論理的思考が満ちあふれておられるので、とても読み応えがあるものですから。
     あと今回のブログの題名と直接関係はないのですが、ゆっくり素振りを徐々に早めて最終的に普通の打球スウィングになる「数段階の先生ご自身のスウィング動画」を是非upしていただきたいです。先生の打球時スウィングは確か、「年齢を・・・」のDVDの中でただ一か所あった筈なので、もっとじっくり見てみたいです。
     また、OneDriveを少し見直していただいたようで、愛好家としては「ほっと???」しました。唯MSのOfficeは依然として高価すぎるのには、どうしようもなく怒っております…。Win10には漸く無償UPDATEできるようですが・
     先生の益々のご発展を祈っております。

    返信
  3. 50歳女性

    今回の話。待つことの大切さ、精神力が左右する事を実感するでき事がありました。
    ゴルフを始めて2年。先週会社のコンペで、始めて100を切りました。
    そして昨日。自信を持って望んだはずが、あれ?
    ドライバーは飛ばない。アイアンはゴロゴロ。
    前半終わったら、以前の58、後半50で、結果108。
    正直ショックでした。
    100切りが嬉しくて、主人に見せたいという意識が、普のショットを、変えていました。
    一度100を切れたんだから、次も切れるはず。
    焦れば焦るほど、結果は悪くなります。
    後半は、少し落ち着けたのか、ようやくパーが取れるようになりました。
    今週末、再度行きます。普段と変わらないフォームで、スコアを意識せず、楽しんで来ようとおもいます。

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      普段どうり、素の自分でプレーすることって、本当に難しいのです。

      ショットで夢を見て欲張るのではなく、戦略ですね。今のあなた自身を見つめ、それに合った戦略を駆使するという、ゴルフの本当の楽しさを、味わっていただけるといいのですが、実は、現実はそれも難しい。

      そんなこと、わかっていても、なかなかできないものですね。

      普段どうりということではありませんが、
      やるだけやったら、あとは待つ。なんて、かっこいいことも言いたくもなったりします。

      「人事を尽くして天命を待つ」このことわざを聞いたことのない人はいないと思いますが。待つことは、それほど難しくもあり、大切なことなのです。

      返信
  4. ヨッシー

    大森コーチこんにちは。

    今日は悟りの境地のような、お坊さんの
    説法を聞いている様な感じでした(笑)

    このブログもそうですし、BRAKE to 80
    もそうですが、いつも長文で丁寧に説明
    していただいていますが、相当な時間を
    費やしていると思います。
    いつもご苦労様ですm(_ _)m

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      「悟りの境地」
      焦ってもどうしょうもないことって、あるというか、ほとんどがそうなのかもしれませんね。

      「相当な時間」
      四六時中ゴルフのことを考えているので、書くことは、すぐ?書けるのですが、コンピューターのキーボードとディスプレイだと、漢字が間違っていたり、変な文字がはいっていても、見過ごしやすいですね。お恥ずかしい文章のまま出してしまうこともあります。見直しとか推敲(すいこう、文章を見直してよりよりものにする作業)が意外と時間がかかったりします。自分が書いた文章は、内容がわかっているので、細かい点を見過ごしやすいのです。自分のプレーって、意外と見えていなかったりしますしね。

      実は、私はアンチマイクロソフトだったのですが、最近のWORDとかの誤字脱字チェックとか、かなり助かっています。たまたま1年の無料お試しでゲットした、OneDriveというクラウドサービスも、使いやすくなっていました。マイクロソフトを好きになりそうな気配です。(余談でした)

      返信

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