キャディさんの悩み

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2015.09.15
小原obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

先日、ある悩みの相談を受けました。

しかもゴルファーではなく、キャディさんからです!

お世話になっているゴルフ場で
キャディをしている女性です。

昔から面識はあったのですが
レッスンのあとに突然、声をかけられました。

女性「小原さん、ちょっとお時間ありますか・・・」

え?どうしたの?と聞くと、

女性「ちょっとここでは言えない話で・・・」

「ま、まさか、告白では・・・!?」と
かなりドキドキしましたが!

ぜんぜん違う相談でした。。。(そりゃそうだ!)

要は『キャディを辞めたい』という相談でした。

「もういやだ・・・」

彼女は現在22歳。

高校3年生の時に進学を諦め
地元のゴルフ場へ就職。

キャディという仕事もよくわからないまま
研修生という形で配属されたそうです。

働いてみると思っていたより
100倍も辛い仕事だったと言います。

朝は5時起きで研修。
夜は18時からまた研修。

とにかく覚えることが多いし
マナーもルールも難しい。

お客さんには気を使う。
毎日いいお客さんばかりじゃない。

毎日ノートを提出しなくてはならず
朝2ページ、夜5ページの勉強ノートを
主任のOKが出るまで書かなくてはならない。

年頃なのに夏は日焼けで真っ黒。
冬は寒くて手がヒビ割れで荒れる。

なによりめちゃくちゃ体力仕事。
腰、肩、腕が慢性的に痛い。

そして女性職場だから
ネチネチとした陰口がハンパない!

もういや!やめたい!

小原さんどうしたらいいと思います!?

という相談でした。

アイスコーヒーを飲みながら聞いてましたが
話が2時間以上に及んでいました。

最後は溶けた氷をストローですすっていました。。。

結論はわかりきってました。

だから彼女にこう言いました。

「わかった。明日俺の組のキャディについてよ!」

辞めたいと相談してた彼女は
「はあ?」という目で見てましたが(笑)

私には考えがありました。

忘れていた感情

私は生徒さん2人を連れて
ゴルフ場へ向かいました。

絶好の晴天。

キャディには例の彼女に付いてもらいました。

そしてラウンド開始。

その日連れていった生徒さんは
ベストスコア101で、
その日絶対に100を切ると息巻いていました。

そして最終ホール。

ここでパーが取れれば
念願の100切り達成という場面になりました。

ここで私はキャディの彼女に、
「最終ホール、しっかりサポートしてあげて」
と言いました。

コース説明から、ライン、そして残り距離。

絶対に100を切ってやるという生徒さんの
熱を感じた彼女も真剣な表情に。

クラブの受け渡しひとつとっても
それまでと全く別人のようでした。

そして・・・

ついに・・・

本当にラッキーな部分もあったのですが、
生徒さんはパーで上がったんです!!

キャディさんと生徒さんはハイタッチ!

生徒さんも満面の笑みでしたが、
私も本当に嬉しかったです。

そして彼女から最高の一言も聞けました。

「なんか、キャディの仕事初めて楽しいって思えました!」

そう答えた彼女は、昨日までの彼女とは別人でした。

あなたの楽しさはどこにありますか?

「ゴルフをもう辞めたい。」

という話をたまに聞きます。

何をやっても上手くいかない。
自分にはゴルフは向いてない。
だからゴルフがつまらない。

いや、ちょっと待ってください。

ゴルフって本来、楽しむためのものです。

上手くいかないからって
辞めてしまうのは本当にもったいない。

もう一度楽しさを思い出してみませんか?

自然を感じたり
仲間とのプレーに熱くなったり
ボールを打つ快感を感じたり。

そんな身近なところから
ゴルフを見つめ直してみる。

これはどんな素晴らしい上達法を探すよりも
もっともっと大事なことです。

あなたは今、ゴルフを楽しんでいますか?

またメールします。


追伸:
アプローチで綺麗にターフが取れた
ダウンブローが打てるようになることも
ゴルフの醍醐味のひとつかもしれません。

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小原 大二郎
1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。
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カテゴリー: メルマガ, メンタル, モチベーション, 小原大二郎, 新着メルマガ | 投稿日: | 投稿者:
小原 大二郎

小原 大二郎 について

1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。

 

キャディさんの悩み」への10件のフィードバック

  1. 武中勝美

    心暖まる話でした。私も同じ年頃の息子を持つ母親です
    想像を絶する経験をした後は、必ず良いことが待っていると、信じています。
    私も、キャディーさんに負けないように、思いっきりゴルフを楽しんで上達していきたいです。
    小原プロの暖かい心に触れてほっこりしました。

    返信
  2. 本間 和彦

    おはようございます。まだビジネスゾーンの触りをやり始めたばかりのものです。昨日のラウンドでは、前半を44で回って来ることか出来ました。後半は力んで引っ掛けが出ていつもの50でしたが、結果が出つつある実感があります。次のラウンドが楽しみです。

    返信
  3. かっこ

    キャディさんは見ている以上に知識があり、プレイヤーに気を使い、体力も必要ですよね。
    辛いことばかりではないと思うので、楽しみながら頑張ってほしいと思います。
    その内自分がプロゴルファーになっちゃうかも・・・

    返信
  4. よねパパ

    キャディーさんの仕事は大変だと思います。色々なプレーヤーがおり、特にマナーの悪さが最近目立ちます。プレーヤーが周囲の人達に不愉快な思いをさせないように配慮しなければなりませんが、キャディーさんも教育を受けたのか?分からない人がいます。一度、沖縄にお越しください。このキャディーさんなら自信が付くと思います。

    返信
  5. 人、それぞれ。苦手な人、気が合う人。1日お付き合いするのですから、気持良く過ごしたいですよね。
    先輩にキャディさんは、その日のパートナー&サポーターと思わなくては駄目だよ!って。
    雨の時の仕事の多さは大変! セルフのゴルフと段違いです。
    クラブ選択もライン、距離読みも自己責任と思っていれば大丈夫。危険ゾーンだけ教えてくれればOK。
    競技以外は、楽しんでプレイするゴルフをしていれば止めたいとは思わないのでは?

    返信
  6. 宮内準二

     私も荒田さん同様キャディーには頼りません。 判断能力と自己責任の為です。  ですが、この相談を私が受けたら
    「仕事は何をやってもつらいことだらけだよ、 キャディーって仕事は楽しい事も沢山あるし、頼られる事もあると思う、
    楽しい事を経験しないとは勿体ないよ、経験した上で判断したら」みたいな事を云うと思います。 小原プロはこの経験をさせたわけだから素晴らしい行動だと思います。 「どれだけ無理をしてキャディーについて貰ったか」が解りますのでコメントを書きたくなりました。  ご苦労様でした。

    返信
  7. てつし

    小原プロの人柄によってキャデイさんの気持ちが変わったのでしようね。昨今暗い事柄が多い中でいいお話有難うございました。

    返信
  8. 荒田俊弘

    私は、キャディには絶対頼らない主義ですので、ラインを教えて貰ったり、距離を聞いたり、クラブを持参して貰ったりは全くしません。全て自分で判断してスコアアップを目指してプレーしています。そのキャディが勤めているゴルフ場がどれほど名門で、格式高いゴルフ場か知りませんが、キャディにそれほどの負荷を求める所を見ると、超一流のゴルフ場でしょう。それほどのゴルフ場のキャディとして、辛いのであれば、もうさんざん苦労して来たし、自分でキャディとしてのやりがいも感じられなかったんだから、私は「それなら辞めなさい」と言います。
    ゴルフは、プレーヤー自身の楽しみ方がありますので、他人に色々助言を求めながら楽しむ人もあれば、自分の考え、技術で良いスコアを目指す方もおられますので、何とも言えませんが、小原プロの助言がそのキャディにとっては、良かったんでしょうね。教える立場にいる人は、そのような指導をするんでしょうね。私は出来るだけ人に頼らず、何んとか自分で上達したいと努力する方ですので、巷にあふれるプロ達の技術や記事は参考にはしますが、今回の小原プロのような指導は特に必要とはしません。しかし、やはり相談されれば、「辞めたら?」とは言えないでしょうね。このキャディも甘いよ。(1老人の考えです。)

    返信
  9. AG修太

    小原プロ、本当にいい話でした。人は誰でもひとの役に立ちたいそして
    感謝された時の喜びは何にも代えがたいものだと思い直しました。
    件のキャデイさんにとって、これからの人生を決定づけるアドバイスだったと
    思います。

    返信
  10. kay

    小原プロ 素晴らしい!!
    次々と続く天災に落ち込んでいた老婆!
    朝からとてもいい気分にさせていただきました。

    返信

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