なぜ、カーボンシャフトは曲がらないのか?

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2018.08.23
tokutake

From:徳嵩力一
千葉の自宅より、、、

こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。

前回のメールマガジンで、
こんな質問をいただきました。
 

> 何故、カーボンシャフトの方が
> 直進性に優れているのですか?

 

このような質問が出てきたのは、
自分がこんなことをビデオでお伝えしたからです。

前回のメールマガジンで

ちなみに、前回のメールマガジンはこちらです。
(ビデオでご説明しています)
 

[ビデオ] 本当?歳とったらカーボンシャフト

http://g-live.info/click/180816_nikkan/

 

その中で先週、自分はこんなことをお話ししました。
 

| (カーボンシャフトの)メリットとなるのが
| まず球の上がりやすさです。
|
| カーボンの方が、スチール比べて
| 同じヘッドをつけた場合でも球が上がりやすいです。
|
| そして、球が曲がりづらいですね。
|
| 直進性に優れているという感じになると思うんですけれども
| カーボンは、そういう特徴があります。

 

これに対しての
「何故、カーボンシャフトの方が直進性に優れているの?」
という、お客様からの質問だったわけですが、 
 

結論から申し上げてしまいますと。。。
 

これについて実は
科学的根拠のようなものはないんです。
(自分の知る限りですが)

なんて言ったらいいのでしょうか、
こんなことを言ったら、怒られるかもしれませんが
 

「カーボン=曲がらない」
自分の感覚的なところなんです。
 

昔は確かに「スチールのほうが曲がらない」と
言われることがありました。

もしかしたら、質問をいただいた方は
そのへんのことを念頭に置きつつ
コメントをいただいたのかもしれません。

カーボンかスチールか、それ以前に…

その逆に、昔は
「カーボン=軽くて曲がる」と思われていました。

ですが、スチールかカーボンかということ以前に
 

 シャフトの重量が合っていること
 

こちらのほうが、クラブとしてははるかに重要で、
それによって安定した球を打つことができます。
 

その点を押さえつつ、なぜカーボンのほうが
直進性が高いのか、ですが。。。
 

 スチールシャフトとカーボンシャフトを比べると
 カーボンはシャフトのしなり戻りがスチールより早い。

 そのためインパクト、フェースコントロールが安定しやすい。
 

これについては「科学的どうなの?」って言われてしまうと
何とも言えないところなんですが。。。

ですが自分の体感として、
 

 カーボンは「復元率」が高いのでよくしなる

   ↓

 そのためスイングのタイミングが取りやすく、
 インパクトでフェース面が狂いづらい

   ↓

 結果、入射角が安定して真っ直ぐ飛び曲がりづらい
 

というのは、かなりの部分で
当たっているんじゃないかと思っています。

じゃあ、なぜスチールが選ばれるの?

じゃあ、みんなスチールじゃなくて
カーボンを使えばいいじゃないか、ということに
なってしまうかもしれません。

ですが、カーボンとは逆に
 

 スチールは「上からつぶす」みたいな打ち方がしやすい
 

これもあくまでイメージ的なものになるんですが
スチールは逆に、いわゆる押さえ気味に打つ球が
打ちやすくなります。

いわゆる「ラインを出す」(=ライン出し)
と言われるようなショットですね。
 

こうした「上から押さえつける」
「上から打ち込んでいく」という打ち方は
カーボンだとしなりが大きいので

どうしても、やりづらいと感じます。
(これもあくまでイメージレベルなのですが)

ということで、プロが比較的スチールを好むのは
 

 ・方向性重視のライン出しショット

 ・フェースコントロールでボールを曲げるショット
 

こうしたことを、アイアンで自由自在にしたいから、
というわけですね。
 

以上、これで答えになったでしょうか?
少しでもお役に立てたのならうれしいです。
 

ちなみにもちろん、カーボンシャフトだからといって、
全く曲がらないとか、そういうわけではないですよ!
(当たり前ですが。。。)

その点は、どうぞ勘違いしないでくださいね。
 
 

それでは、また次回。

徳嵩力一
 

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徳嵩 力一

徳嵩 力一

高校・大学とゴルフ部に在籍。大学卒業後、クラブデザイナーの第一人者である故竹林隆光氏が設立、代表を務めた 株式会社コンセプト(現、株式会社フォーティーン)に入社。当時ゴルフクラブを数値で表して、クラブ設計を行う、中空アイアンの発明、 タラコ元祖UTなど革新的なクラブ設計で著名だった竹林氏の元でクラブ理論、フィッティングを学び、3,000名以上にフィッティングを行う。 また、プロゴルフツアーにも参加し、選手のフィッティング、セッティングの提案に従事。有名ツアープロも多くフィッティングしてきた。 在籍時代に競技出場中の小原プロと出会い、小原プロのクラブフィッティングを担当。その後、小原プロのスタジオ、フォースワンカスタムフィッティングの代表としてアマチュアゴルファーのベストスコア達成に貢献中。これまでにクラブに費やした金額は軽く1,000万を超えるほどのクラブ博士。古今東西あらゆるクラブに精通する生きるゴルフクラブ辞典。
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カテゴリー: アイアン, クラブ, ゴルフクラブ, シャフト, フィッティング, メルマガ, 切り返し, 新着メルマガ, 道具 | 投稿日: | 投稿者:
徳嵩 力一

徳嵩 力一 について

高校・大学とゴルフ部に在籍。大学卒業後、クラブデザイナーの第一人者である故竹林隆光氏が設立、代表を務めた 株式会社コンセプト(現、株式会社フォーティーン)に入社。当時ゴルフクラブを数値で表して、クラブ設計を行う、中空アイアンの発明、 タラコ元祖UTなど革新的なクラブ設計で著名だった竹林氏の元でクラブ理論、フィッティングを学び、3,000名以上にフィッティングを行う。 また、プロゴルフツアーにも参加し、選手のフィッティング、セッティングの提案に従事。有名ツアープロも多くフィッティングしてきた。 在籍時代に競技出場中の小原プロと出会い、小原プロのクラブフィッティングを担当。その後、小原プロのスタジオ、フォースワンカスタムフィッティングの代表としてアマチュアゴルファーのベストスコア達成に貢献中。これまでにクラブに費やした金額は軽く1,000万を超えるほどのクラブ博士。古今東西あらゆるクラブに精通する生きるゴルフクラブ辞典。

 

なぜ、カーボンシャフトは曲がらないのか?」への1件のフィードバック

  1. YU

    わざわざ私の質問に直接答えて頂きありがとうございました。私のゴルフのレベルには
    直接関係することではありませんでしたが、説明の中でプロが比較的スチールを好む理由に
    ついて触れられていたことは大変参考になりました。有難うございました。
     

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