From:古賀公治
尼崎テクノランドより、、、
こんにちは、ティーチングプロの古賀公治です。
今日も、一つ「クイズ」から。。。
試合中、パットをミスしたときに
大声で、
「動くな、カップめ!」
と大声を張りあげたプロがいました。。。
一体、誰でしょうか?
「スーパーメックス」-リー・トレビノ
「動くな、カップめ!」と言い放ったのは。。。
それはメキシコ系アメリカ人のプロゴルファー、
リー・トレビノ(Lee Trevino, 1939 – )でした。
トレビノはテキサス州のダラスで
メキシコ人の血をひく家庭に生まれました。
少年時代、親戚にゴルフクラブとボールをもらい、
近くのゴルフ場に忍び込んでゴルフをしていたそうです。
17歳の時にアメリカ海兵隊に入隊するものの
その大半は上官とのゴルフをして過ごしたのだとか。
プロになってからは、PGAツアーで29勝、うちメジャー6勝。
マスターズの優勝だけはないものの、
全英、全米、全米プロでそれぞれ2勝。
ベン・ホーガンと並び称される
「ショットメーカー」の代名詞のようなプロです。
トレビノ… 名言、迷言の宝庫
そんなリー・トレビノですが、
メキシコ系の血から来る、その陽気さからなのか
数々の逸話が残されています。
名言、いや迷言の最たるものが、
パットをミスしたときに大声で
「動くな、カップめ!(Don’t move, hole!)」
と大声を張りあげたそうです。
これにはその場にいたギャラリーたちにも大ウケだったようで、
まさに「迷言」として語り継がれています。
その他にも、こんな言葉を言ったことがあるそうです。
「プレッシャーというのは、
ポケットに2ドルしかないのに、
5ドル賭けてプレーした時じゃないとわからないよ」
トレビノは海兵隊を除隊になったゴルフの無名時代、
一対一の賭けゴルフで収入を得ていたそうで、
確かにこう聞くと、トッププロとなった頃のほうが
賭けゴルフの頃よりプレッシャーは少ないのかもしれないなと、
思わず納得してしまいます(そんなことは、ないでしょうが 笑)。
キャディに対する名言、迷言
また、ゴルフのキャディに対しては
「キャディというのは特殊な人種だぜ。
もし、オレが66であがったとすると
『おい、オレたちは66で回ったぞ!』という。
ところが、77で回ったとすると、
『チッ、ヤツは77も叩きやがった!』とぬかすのさ」
またトレビノはキャディとふざけ合いながら
プレーすることがあったそうです。
日本での試合の際、
キャディがなぜかニヤニヤ笑っていたそうで、
なぜ笑っていたのかと
そのときのキャディにあとで話を聞いたところ
「トレビノが、ギャラリーにカワイイ娘を見つけたから
彼女との夕食の約束を取ってこいって言うんだ」
陽気なトレビノならではの話ですね。
そうした迷言の多いトレビノコメントの中でも
最高のものが、1985年に放ったもので。。。
「もうトーナメントには出ないよ」
この言葉によってニュースでは
「トレビノ、引退!」
という形で全世界にあっという間に広がったのですが、
この言葉は「ゲーム数を減らす」ということを
ジョークとして伝えたかっただけだったとのこと。
何につけ、人騒がせなのですね。
「私は雷に打たれるという経験をし、
(1975年の試合中に落雷事故に遭って負傷)
4年間海兵隊にもいた。
世界中を旅して、
君が想像でき得るあらゆる場所に行った。
もう奥さん以外、恐いものは何一つ無いよ。」
そんなトレビノですが、プレイヤーとしての成功後は
メキシコ系アメリカ人のための奨学金を創設したり、
その他多くの資金援助をしたりしているそうです。
「動くな、カップめ!」と言い放つほどの破天荒さと陽気さ、
そして、人に対する温かな心を持っていることが。。。
リー・トレビノが今でも人々に
愛され続けている理由なのだと思います。
今日はこんなところにしておきます。
もし疑問については、コメントいただだいたものから
お答えできる範囲で順次お返事を書いています。
画像付きでないと説明が難しいものについては
お答えできないことがあることをご承知ください。
なおお読みになった方は、
そちらについても再度コメントをいただけると
「既読」かどうかが私から見てもわかるのでありがたいです。
それでは、今日はこのへんで。
<本日のオススメ>
先週あなたにご案内した
「トバシアアイアン」ですが
ご案内していた通り、
用意していた50本は完売したのですが…
実はほんの少しだけ、増産しました。
ですので見逃していた方は
お早めにどうぞ
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一流のプロゴルファーはやっぱり違う。
高野元義さん
どうもありがとうございます。こういう話は楽しいですね。
日本でも「雲が動くから…」と宮本留吉プロをじらしたあと、戸田藤一郎プロは見事2オンに成功ということがありました。
リー.トレビノの楽しい名言、エピソードを有難うございました。懐かしい思いで読ませて頂きました。私も約20年前
千葉県のシニアツアーで参戦したリー・トレビノ選手の試合を観戦しましたが、決勝ラウンド最終ホールのティーグラウンドで誰ともなく大きな声で言い放ったった言葉は「あ~誰か俺にボギーをくれ!」(笑)でした。それぐらい調子が良かったトレビノでしたが、周りのギャラリーを楽しませようとする心使いに益々好感がもてるようになった記憶があります。
ゴロフ君
そうですね、昔はプロがギャラリーをいじって沸かす場面が多々ありましたね。
日本では安田春男プロが印象的でした。