From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ドローが飛ぶ本当の理由」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
飛ばしたいならドローだと言われますが、
その本当の理由を知ってますか。
実は、ドローが飛ぶ理由は。。。
(続きはビデオにて)
ドローが飛ぶ本当の理由
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
動画の下部にある字幕アイコン(または)をクリックすると表示をオンにすることができます。字幕をオフにするには、[字幕] アイコンをクリックし、[字幕をオフにする] をクリックします。
(おまけ付き)
今回のメールマガジンの内容をPDFでもご覧になれます。
こちらからクリックしてダウンロードして下さい。
↓
http://g-live.info/click/omrpdf190421/
※印刷してファイルなさる方にはこちらが便利です。
ドローが飛ぶのは、しなりやすいから
実はドローが飛ぶのは、
体もシャフトもしなりやすいからです。
体がしなってそれを一気にしなり戻すことで
シャフトもしなり、さらにしなり戻りが集中的に行われて
ボールは強く打ち抜かれます。
ドローを打つなら、ヘッドの軌道はインサイド・アウトです。
そして、トップから手元がインサイドに落ちるほど、
左肩甲骨は胸の方向へスライドする形でより大きくしなります。
大きくしなってそれがしなり戻ればエネルギーをじっくり溜めて
それを一気に解放することになるので、
ボールヒットで大きな力を出すことができます。
その他のドローが飛ぶ理由としては、
少ないバックスピンがあります。
さらにアイアンでは、普段すくい打ち傾向だと
ドローでロフトが立つことが効いて飛距離が伸びます。
そもそもドローとは
ところでドローはターゲットの少し右に出て、
ターゲットに戻ってくるボールです。
その曲がりの程度はほとんど感じないぐらいで、
落ちぎわに左に曲がるぐらいの球筋のことを言います。
飛び出してすぐに明らかに曲がりが見えるようなら
ドローとは言わず、フックと言いいます。
これは私なりの分類で、
左に出て左に曲がることをフックと言うケースもあります。
ドローなら飛びますが、フックだと危ないだけで
キャリーが減ってランが増えて飛距離としては基本的に伸びません。
そのあたりの事情を見てみましょう。
飛距離が最大となる飛び方をシミュレーションした結果が
ダンロップから発表されていて、ヘッドスピード40m/sなら
打ち出し角度25度前後、バックスピン1500回転/分です。
ところが、一般ゴルファーの平均は打ち出し角度は13度前後で、
バックスピンは2300回転以上となっていて理想とはかけ離れています。
そのため、高打ち出し、低バックスピンを狙うことで飛距離は伸びます。
ドローではフェースは軌道に対して閉じている形ですから、
フェースは立ちロフトが減ります。
出球の方向はドライバーでは
ボールヒットでのフェースの向きに80%程度依存しますから、
ロフトが減ると出球の高さは落ちることになりますが、バックスピンは減ります。
ドロー程度のフェースの閉じ具合なら、
この出球の高さとバックスピンのどちらが効くかは
バックスピンが減る影響の方が飛距離に大きく影響します。
フックぐらいになるとバックスピンが減ると言うよりも
出球の高さが低くなり、飛距離への貢献度がほぼなくなり
逆に飛距離が落ちたり大きなトラブルになったりします。
また、スライスではバックスピンが多過ぎて
飛距離を無駄にしてしまいます。
トップから上半身の力で打ちにいったり、
腰を回そうとすると手元がボール方向へ出ます。
手元がボール方向へ出るとなると、
手元はインパクト面に対して浮いた状態となります。
これはまさにボールヒットで上から下に抜ける、
アウトサイド・インの軌道です。
第一にアウトサイド・インでは、
左肩甲骨のしなりがつくりにくく飛びません。
さらに、アウトサイド・インでは軌道に対しては
フェースが開いてヒットする傾向となり、スライスとなり
ロフトは大きくなってバックスピンが増えて飛ばなくなります。
トップからは上半身から打ちにいったり腰を回そうとしないで、
まずは両脚で地面を踏もうとしながら手元とクラブを真下に落とすことを
強く意識してドローで飛ばしましょう。
ダッグフックや引っ掛けでは飛ばない
フックは目に見えるぐらい、
左にはっきりと曲がるボールです。
フックするぐらい曲がると曲がりすぎでエネルギーロスが大きく、
飛距離としては伸びません。
ターゲットよりも大きく左に曲がるボールはダックフック、
出球が左でさらに左に曲がることを引っ掛けフックと呼んでいます。
このダッグフックや引っ掛けでは、
あまりにも曲がりでのエネルギーロスが大きいため飛びません。
フェードではどうか
ほとんど真っ直ぐに出て、落ちぎわで右に曲がるボールのことを
フェードと呼びます。
目に見えるぐらい大きく右に曲がるなら、スライスです。
フェードでは、手打ちによるスライスではなく、
フェースの向きもほとんどターゲットを向いて
軌道がボールヒット近くで少しだけ左に傾きます。
ヘッドの軌道はボールヒット直前まではほとんど真っ直ぐにきて、
まさにボールヒットの瞬間に少しだけ左にシフトする感じです。
このボールヒットでのヘッドの左シフトは、
手打ちではなく脚の動きによるものです。
脚をしっかり使って、ボールヒットに向かって
左脚を蹴るように伸ばして左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込むと、
左サイドには大きなスペースができます。
そうすると、ボールヒット近辺では左に空いたスペースに向かって
ヘッドが動きやすくなり、ほんの少しだけ左にシフトします。
これならバックスピンは減りませんが、
しっかりしなりを使ったスイングですので、
飛距離としてはドローまでは伸びないとしてもまあまあ飛びます。
インサイド・アウト軌道でドローとなる理由
インサイド・アウト軌道でドローとなる理由を
少し詳しく見てみましょう。
ヘッドの向きは、軌道方向に多少引っ張られます。
そのためセットアップでヘッドをターゲットに向けたとしても、
インサイド・アウト軌道だと
ヘッドはターゲットの右を向いてヒットしやすくなります。
先ほどお伝えしたように、出球の方向はドライバーでは
ボールヒットでのフェースの向きに80%程度依存します。
そして、軌道に対してヘッドが左を向いてヒットすれば、
ボールには左回転がかかって左に曲がります。
セットアップでヘッドがターゲット方向を向いていて軌道が右向きだと、
ヘッドがターゲットの右を向いていながらも軌道に対しては
左を向く状態でヒットしやすくなります。
結果として、インサイド・アウト軌道ではターゲットの右に出て
左に曲がる軌道のボールが出やすくなります。
ドローと呼ばれる程度のコントロール可能なわずかな左曲がりでは、
ボールヒット直前のテレビの一コマである30分の1秒で
シャフトの幅2~3本程度の右向き軌道です。
この程度のインサイド・アウト軌道なら、
ボールの落ちぎわでほんの少し左に曲るドローとなります。
それ以上インパクト面からの変化が大きいスイングでは、
ボールの到達点のコントロールはかなり困難となります。
手元を落とすドリル
ダウンスイング開始で手元を下に落として、
上半身から打ちにいったり腰を力で回そうとしないためのドリルとして
「ダウンスイングコック入れ」があります。
「ダウンスイングコック入れ」のやり方を見てみましょう。
まずは、サンド・ウェッジで飛距離を半分ぐらいに落としてショットします。
普段サンド・ウェッジの飛距離設定が80yのゴルファーなら、
40yに寄せるぐらいの大きさで振ります。
トップでだいたいシャフトが垂直になる程度が目安です。
シャフトが垂直だとまさに真下に落としやすくなります。
この大きさのショットをする中で、ダウンスイング序盤で
トップよりも親指側に折れるコックをさらに深くしようとしてショットします。
ただこれだけで良いです。
とにかく、ダウンスイング序盤でコックを深くすることだけを考えます。
そうすると、上半身から打ちにいくことなんてできませんね。
さらに、ダウンスイング序盤で力で腰を回そうなんてできません。
ダウンスイング序盤ではまずは両脚で地面を踏もうとして、
トップで右斜め上にあがってきた重い内臓と腕とクラブを
下に落とそうとすれば良いです。
重力だけで腰はセットアップの向きまで勝手に戻ります。
全ショット「ダウンスイングコック入れ」で良い
「ダウンスイングコック入れ」は
サンド・ウェッジでできるようになったら、
9番アイアンでも試してみます。
この場合はシャフトが垂直ではなくても、とにかく楽なトップから
さらにコックを深くすることだけを考えれば良いです。
案外、普段がんばって振っていたときよりも、
飛距離が伸びていたりします。
それは、普段すくい打ちだとリリースが早すぎているのですが、
「ダウンスイングコック入れ」でリリースが遅くなり、
ロフトが立って正常な状態でヒットできるからです。
さらに、しなりも多くなることで
すくい打ちで手で打ちにいっている状態から、
しなりを使ったスイングができるからです。
そうなるとダフリにくくもなります。
一挙両得と言うか楽にトップをつくれて、飛んで、ダフらない、
なんと一挙三得?なんてことにもなります。
いずれにしても楽なトップからコックを深くしようとするだけで
飛距離が伸びたり、伸びないとしても飛距離が同じなら、
あなたならどちらのスイングを選びますか。
案外「ダウンスイングコック入れ」でドライバーも含めて、
全てのショットをやっても良かったりするんじゃないかと
思ったりしませんか。
では、また。
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大森コーチ 大変ご無沙汰しております。
ラウンドに行く頻度が3か月に1回程度なのでスコアはなかなか伸びないというか
全然成長出来ておりません。
ただ、ラウンドを一緒に回ったかたから「打った後の姿勢が綺麗ですね」と褒めて頂けました。
SW15yCのイメージを元にやっている練習がとりあえず「形」としては綺麗になってきたのかなと思っております。
ただラウンドに出ると2打目以降がチョロトップになる確率が非常に高いのです。
練習場と違って「傾斜」があるから?とも考えたのですが、自分で鏡を見てシャドースイングしてみたら
前傾が保ててませんでした。
大森コーチの言われていた「左お尻を左ポケットに押し込む」という動きが自分ではそうしているつもりが後方ではなく上方に押し込むような形で上半身が起き上がってしまっていました。
最近になってやっと自分を客観視できるようになったというか「考える事」ができるようになった気がします。
そして今回の「ダウンスイングコック入れ」の動きをイメージしてみました。
自分で「コックを入れる」というよりも手首の力を抜いていたら手元をまっすぐ落とすだけで「コックが入る」と
解釈しました。
GW中に上記の2つを念頭に練習したいと思います。
SWから1wまで「ダウンスイングコック入れ」もやってみたいと思います。
以前、バックスイング開始と同時にコックを入れて打つという練習をしたときに「気持ちよく打てた」経験もあるので楽しみです。
C1:「ラウンドを一緒に回ったかたから「打った後の姿勢が綺麗ですね」と褒めて頂けた」
良かったですね。褒められることが元気を与えてくれて、練習意欲にも繋がりますね。
C2:「ラウンドに出ると2打目以降がチョロトップになる確率が非常に高い」
上半身の前傾角度を維持できない理由は色々ありますが、最大の要因は力でクラブをリリースしようとすることです。特に傾斜だと脚を伸ばす方向が普段平らな練習場での感覚とは異なってきます。傾斜地の基本は傾斜なりに立って、傾斜なりに振ることです。そのことをイメージするだけで脚を伸ばす方向が分かりやすくなります。本当に後ろポケットを意識できれば良いだけなのですが、傾斜で惑わされて後ろポケットへの意識が薄れますから。
ちなみにあまりにも傾斜がきつくなったら、逆に脚は完全に固定して、肩甲骨のスライドだけでショットすると言う作戦になります。傾斜はペナルティーですからそれなりに飛距離や方向性に対して難題を課せられているわけです。脚は使い切るか、全く使わないかを明確に使い分けることがコースで結果を出す要でもあります。
C3:「手首の力を抜いていたら手元をまっすぐ落とすだけでコックが入る」
はい、まさにそのとおりです。左肩もリラックスさせることでコックはもっと入りやすくなります。なぜならコックは左肩甲骨の胸の方向へのスライドに直結するからです。
「ダウンスイングコック入れ」では、左肩を出来るだけトップに置いてくるつもりで、しっかり左脚を伸ばす動きで左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込んで、左肩甲骨を胸の方向へスライドさせる形でしならせましょう。そうすると、はじけるようなスイングを体験できます。
え、はじける?って何?と言う感じでしょうか。
そうです、まさにショットは体がはじけて爆発する感じで、しなった体とシャフトが一気にしなり戻ることでヘッドを加速してボールを打ち抜きます。サンド・ウェッジで50yぐらい飛ばすショット(SW50y)が一番簡単にこのはじける感じをつかむことができますから、じっくりやってみましょう。
SW50yの「ダウンスイングコック入れ」ではじける感じが分かってきたら、本物です。そうしたら、ドライバーショットで上半身はSW50yの感じと全く同じでリラックスさせて、下半身だけスタンスを広げて目一杯頑張ってみましょう。それだけで、普段上半身で頑張って振った飛距離とほとんど変わらないショットが打てます。ひょっとしたらもっと飛ぶかもです。何れにしても、SW50yを正しくできていれば、ドライバーでも同じ感じとなります。
ちなみ私は、SW15yCで軽く基本を確認したら、SW50yをかなりたくさんショットします。練習の半分ぐらいがSW50yと言う感じでしょうか。15〜100yの的当ても好きですが。SW15yCで基本ができてきたら、SW50yはまさにドライバーショットに直結する総合的ショットです。1時間とか3時間打ち放題などを利用してSW50yショットを徹底的にやってみると、体とシャフトがはじける感じが分かってくると思います。
大森コーチ 返信ありがとうございました。
大変遅くなりましたが本日ようやく練習に行ってきました。
SW1本だけを持って。
最初にSW15yCを20球程やってからSW50yにチャレンジしました。
練習場のボール、距離表示でSWはフルショットで70行くか行かないかです。
手首を柔らかくして真下に落とすイメージで素振りを何度かして実践開始。
今までのスイングのイメージとは違うのでタイミングが合わず右に飛び出す球も何球か。
しかし身体に馴染んでくると「はじける」とまでは行きませんが、「え?」という飛びが時々混じるように。
スイングも軽いしハーフショットのまだ手前位なのに80y位飛ぶ球もありました。
何ていうか非常に楽しい練習です!
コックを入れて手元を真下に落とすだけで思い切り振っていないのに飛ぶ。
確かにこれは一球打ちよりも「打ち放題」で球数をこなすと「はじける」感覚が掴めそうな感じがしました。
今度は「打ち放題」で打ち込みたいと思います。
C:「コックを入れて手元を真下に落とすだけで思い切り振っていないのに飛ぶ。」
そうなんです。本当に伸されながら収縮しようとするまさにしなりを使った力は、自ら出そうとする力よりも格段に強くて速い、要するに大きなパワーを吐き出すことができます。
それが、ダウンでコックを深くすることだけで体験できますから、どんどん打ち放題で練習しましょう。
また、サンド・ウェッジはクラブの中でも総重量が一番重いので、ダウンスイング序盤で重さを利用してコックを入れやすいです。SW50yで50yの看板などに当たるまでショットして、そのご褒美にドライバーを5球ぐらい、上半身はSW50yと同じイメージで下半身は目一杯使ってショットしてみましょう。そして、またSW50yで50yの看板などに当たるまでやることを繰り返しても良いです。看板に当たるまでに50球以上かかるなら、もう少しやさしい課題にしても良いです。
i何時も、タイムリーなアドバイスをありがとうございます。早速練習してみたところ理想的なドローには成りませんが、
出玉が強くなり飛距離も10ヤード以上伸びました。FWが上手く当たるようになりました。
ただ手打ちになると低いフックボールになります。80切りを目指し練習に励みます
C:「出球が強くなり飛距離も10ヤード以上伸びた」
結果につながって、良かったです。
ちなみに、トップからインサイドに手元とクラブを落とそうとしていると、右肘までインサイドに入れてしまうことがあります。そうなると単なる振り遅れになります。
手元がインサイドで右肘はセットアップからボールヒットまで体幹に対して左右には動かないことで、あたかもボールを体をしならせて投げるときと同じで、右腕上腕が外旋してしなりが蓄積されて、そのしなり戻りで肘を中心にして前腕が左に回転することで小さな回転角度が大きな手元の動きとなりクラブを大きく振ることができます。右腕はテコの支点として働き、左肩甲骨が背中側へスライドする形でしなり戻ることでグリップエンドがテコの力点となり、ヘッドが作用点として走ります。それに、手元が左に振られることがプラスされてさらにヘッドは鋭く加速して速度をあげることができます。
右肘はスイング中、体幹に対して上下に移動することは問題ありませんが、左右への移動はしないようにしましょう。力で抑えなくても、セットアップで右肘の内側であるエクボを上に向けておけば左右へは移動しにくくなりますから、セットアップでの右肘エクボの向きをチェックしましょう。
先生のビデオは大変大切です。ドローとフック違いの解説。また、ダウンスイングのビデオ大変わかりやすかった。体の回転ばかり気にして、グリップの位置を気にしておりませんでした。有難うございました。
今後もビデオを交えてご指導をお願い申し上げます。
そうですね。ドローが飛ぶと言われてそれを狙おうとしたとしても、本当に飛ぶ理由を知っていないと飛ぶようには打てませんから。