From:江連忠
宮古島の自宅より、、、
こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
さて、今回は、
「力みに悩むゴルファーへの『最高の処方箋』」
というテーマで、お話ししたいと思います。
これはいろいろなところでお話ししているので
すでにあなたもご存知かもしれないんですが。。。
ケン・ベンチュリー選手
世界ゴルフ殿堂入りをしている
ケン・ベンチュリー(1931-2013)という選手がいます。
メジャーの勝利は、1964年の全米オープンの1勝のみです。
このケン・ベンチュリーさんに関しては
私は思い入れがあって、昔話になりますが。。。
私がまだ21歳か22歳の頃、ケン・ベンチュリーさんに
レッスンを受けたことがあります。
当時アメリカにいた私は、何人もの有名なプロに
レッスンを受けに行っていました。
ですが当時の私は何しろ貧乏だったので、
なけなしの100ドルで、1時間のレッスンを受ける。
本当だったら200ドルとか300ドルなんですが、
「100ドルでお願いします!」
と無理を言って、教わっていました。
でも、そんな私に有名なプロたちは
何一つ隠すことなく、何でも教えてくれるんです。
そしてレッスンが終わると
「お金はいらないよ」と。。。
「いや、お金払います。払いたいです」と言っても
「いいよ。タダで」と。
「だったら上手くなれよ」「がんばれよ」
と、そんなふうに言ってくれるプロがほとんどでした。
ケン・ベンチュリーさんの言葉
そんな中で特に、ケン・ベンチュリーさんは
レッスンを受けた私に、こう語りかけてくれました。
「気持ちはうれしい。
俺から教わって上手くなったら、
それはそれでいいけども。。。
そういう気持ちがあるなら
それをゴルフ界に返してくれ。それでいいから」
21歳か22歳ぐらいの若者は、
その言葉にもう、感動してしまいました。。。
ケン・ベンチュリーのスイングというのは、
アメリカでも屈指のものでした。
マスターズの解説をずっとやっていて、
「名物解説者」でもありました。
先ほどもお伝えしたように、
64年に全米オープンを勝っていますが、
その勝ち方も劇的なもので。。。
プレー中に脱水症状で倒れて、医者から
「このまま続けたら死ぬぞ。やめろ」と言われても
「死ぬならここで死んでもいい」
と言って続けて、勝ったのです。
すみません。昔話ばかりになってしまいました。
そんなケン・ベンチュリーさんの
力みに対する「金言」。。。
「ピンまで届くクラブを持っているのに、
力むバカはいないだろう?」
(ここで「バカ」と言っているのは、私の意訳です 笑)
おまえは届くクラブを持っているんだから
だったら力む必要はないでしょうと、
ケン・ベンチュリーさんは言っているのです。
「自分がやる仕事と、クラブがやる仕事があるだろう?」
と、そんなことも同時に教えてくださいました。
距離感に悩まなくなる方法
届くクラブを持っているのに
届かせようとして慣れない動きをするから、
力んでしまうわけです。
そうではなくて、まずは上体をリラックスさせて
リズムを安定させること。
その上で、ショートアイアンで
3つくらいの距離を打てるように練習すれば。。。
距離感に悩むこともなくなります。
先週もお話ししたような、
中途半端な距離に悩むこともなくなります。
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まさに、ピンに届くクラブを手に入れられるのです。
また、これは余談で
かつ私の持論でもあるのですが、
・打った球が左右に曲がってしまうのは
教え方(=コーチ)に問題がある場合が多い。
・でも、距離感が悪いのは選手(=プレーヤー)の練習不足
というふうに考えています。
ハッキリ言って、ツアープロでも距離感を作る練習に
力を入れている選手は、やっぱり強いです。
ですのでアマチュアゴルファーのあなたにも
やっぱり距離感を磨いていただきたい。
ケン・ベンチュリーさんが言ってくださった
「ゴルフへの恩返し」を実現するためにも
私はそこにはこだわって行きたいと、いつも思っています。
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真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。
ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
江連忠でした。
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