堀琴音プロの日本女子OP優勝に寄せて

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2025.10.07
ezure

From:江連忠
宮古島の自宅より、、、

こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
 

さて、今回は、
 

 「堀琴音プロの日本女子OP優勝に寄せて」
 

というテーマで、お話ししたいと思います。
 

タイトルの通り、堀琴音プロが
日本女子オープンで見事に優勝を飾りました。

女子は一度調子を崩すと…

今回の堀琴音選手の日本女子オープン優勝については
心の底から「よくやったな」と思いました。
 

テレビの画面からも伝わってくるかもしれませんが
彼女はジュニアの頃からとにかく性格が明るく、
感情の起伏もハッキリしています。
 

言ってみれば、上田桃子のような
「喜怒哀楽のある」タイプの選手です。
 

姉の堀奈津佳選手は、プロ入り後
持ち前のアイアンショットの上手さを武器にして
比較的早く勝利して頭角を現したのとは対象的に、

琴音選手はプロ入りしてからすぐに勝つことはできず
(2014年プロテスト合格→2021年、2022年に合計2勝)
シード落ちも経験する山あり谷ありで。。。
 

本人としても、本当に辛い日々を
過ごすことも多かったのではないかと思います。
 

琴音選手はジュニアの頃から今まで
いわゆる「教科書的ではない」
あの独特なスウィングで、

体格面でも、突出して恵まれているという
わけでもありません。
 

しかも女子ゴルフ選手の世界というのは
一度調子を落としてしまうと、取り戻していくのは
本当に至難の業だったりします。
 

そんな中、何度も苦しい期間を経ても立ち直り
今回こうして大きな結果を出しました。
 

日本女子オープンは、アカデミーの先輩である
諸見里しのぶ選手は勝っていますが
上田桃子は現役時代に勝てていません。
 

そんな、決してまぐれでは勝てない大舞台での勝利。
 

本当に、見事だったと思います。

気持ち面での進化

しかも堀琴音選手については
9年前に同じ日本女子オープンで、
当時アマチュアだった畑岡奈紗選手に敗れて2位に。。。
 

その雪辱を晴らす意味での
今回の国内メジャー優勝でもありました。
 

ここに至るまでに、
持ち球のフェードをドローに変えたり、
またフェードに戻したり――

そんな試行錯誤を何度も繰り返していました。
 

今では森守洋さんにコーチが変わり
新たな取り組みをしているわけですが、

これは想像ですが、今回の勝利というのは
彼女の技術の進化もあったとは思いますが、
 

 気持ちの面で自分を受け入れられるようになった
 

ことが大きいのかなと感じています。
 

結婚もして生涯の伴侶を見つけて
生活の基盤も整え、いいことも悪いことも受け止めて
それによってメリハリのあるゴルフに変わってきた。。。
 

年齢を重ねて苦労を重ねて、以前よりも人の話を
聴けるようになったようにも見えます。
 

今のゴルフを見ていても、彼女のそうした
「成熟」を感じることができました。

「カップを見て打つ」勇気

また、いろいろなところで話題になっている
パターについては、
 

 「カップを見て打つ」スタイル
 

彼女が今やっている、あのオーソドックスではないスタイルを
取り入れることは、非常に勇気がいることです。
 

周りからいろいろ言われることを考えてしまい、
普通の選手であれば、怖くて出来ないものです。
 

でも、持ち前の大らかな性格があったこと
コーチや先輩たちが大らかに見守っていたからこそ、
あのスタイルが採用できたのでしょう。
 

私が言うまでもなく、彼女の勝利には
コーチ、先輩、スタッフ。。。
 

旦那さん、お父さんお母さんお姉さんといったご家族。。。
 

彼女を助けてくれるチームの存在が大きいと思います。
 

特に、ずっと見守ってこられたお父さんとお母さんには
今回の勝利で最高の恩返しができたのではないでしょうか?
 

プロになってからの彼女はどうしても
「姉の奈津佳の妹」という立場で
見られることが多かったわけですが、

それが今、自分自身の力で
日本一の舞台を勝ち切りました。
 

ご承知のとおり、女子ゴルフは若手が台頭して
選手層がどんどん厚くなっています。
 

そんな中で勝ち切るためには、技術はもちろん
自分を信じて戦える精神力が欠かせません。
 

堀琴音プロには、個人的にも
おめでとうのメッセージを送りましたが、

改めてこの場を借りて、
心からの「おめでとう」を贈りたいと思います。
 

これからも前向きな気持ちと、感謝を忘れずに
いいゴルフを続けていってほしいですね。
 
 

 真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。

 ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
 
 

江連忠でした。
 

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江連忠
江連忠ゴルフアカデミー(ETGA) 所属 1968年東京都生まれ。 中学高校と故・棚網良平プロに師事。アメリカの3大コーチのひとりであるジム・マクリーンの元で学び日本初のマスターインストラクターを取得。 プロを教えるプロとして日本の第一人者となる。 教えたプロは片山晋呉、伊沢利光、星野英正、諸見里しのぶ、上田桃子など、賞金王やツアー優勝プロを含むツアープロが多数。1996年に、ゴルフダイジェスト社のレッスン・オブ・イヤー受賞。「江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)を主宰し指導にあたっている。 2016年、長年のゴルフ界への貢献が認められ、皇室から賜る宮賞「日本三大賞」のうちの一つである「東久邇宮記念賞」を受賞。
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カテゴリー: ゴルフ業界, ツアープロ, メルマガ, 新着メルマガ | 投稿日: | 投稿者:
江連忠

江連忠 について

江連忠ゴルフアカデミー(ETGA) 所属 1968年東京都生まれ。 中学高校と故・棚網良平プロに師事。アメリカの3大コーチのひとりであるジム・マクリーンの元で学び日本初のマスターインストラクターを取得。 プロを教えるプロとして日本の第一人者となる。 教えたプロは片山晋呉、伊沢利光、星野英正、諸見里しのぶ、上田桃子など、賞金王やツアー優勝プロを含むツアープロが多数。1996年に、ゴルフダイジェスト社のレッスン・オブ・イヤー受賞。「江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)を主宰し指導にあたっている。 2016年、長年のゴルフ界への貢献が認められ、皇室から賜る宮賞「日本三大賞」のうちの一つである「東久邇宮記念賞」を受賞。

 

堀琴音プロの日本女子OP優勝に寄せて」への1件のフィードバック

  1. やっちゃん

     とても感動なお話ありがとうございました。
     テレビ放送中は、堀プロに優勝を願っており思わず拍手しました。
     

    返信

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