From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、
「体・余裕がスコアを作る」
について話してみたいと思います。
江連忠ゴルフアカデミー契約選手の穴井詩(らら)プロが
今年の(2014年)全米女子オープンの参加資格をゲットしました。
日々、神戸で練習を積んでいます。
実は全米女子オープンは、予選会を米国だけではなく
日本を含め、海外でも行っているんです。
穴井詩プロはその予選会、東名古屋GCで開催された
第69回全米女子オープン予選に出場して、参加資格を得たのです。
でも実は、その穴井詩プロの今年は、
一風変わったシーズンとなっているんです。
ツアー選手のジレンマ
実は、シーズンが始まってから、首を故障してしまったのです。
それで、1週休みを入れて、すぐにツアーに復帰し、
4/25~4/27のフジサンケイクラシック。
なんと、初日が68で2位タイ発進。
ところが2日目は79で予選落ちしてしまいました。
しかし、次にサイバーエージェントレディスでは13位タイ。
次にワールドレディスサロンパスカップでは3位タイ。
さらに、次のほけんの窓口レディスでも3位タイ。
本人としては、かなり絶好調なのです。
しかし、首はまだ完全には良くなっていません。
実際、あなたも首を寝違えただけでも
思いっ切り振れなくなった経験はありませんか?
そんな状況でも、穴井詩プロは今までにない好成績を刻んでいます。
ちなみに穴井詩プロは、飛ばし屋で有名です。
今季イーグル率1位となっています。
そんな彼女のプレースタイルは、
「大きく飛ばして、他の選手よりも近くからグリーンを狙う」
という戦い方になります。
しかし、本人としては、
飛距離を直接アドバンテージとして使うのではないと言っています。
では、何と言っているのか? それは。。。
「楽に振って、それで、フェアウエーキープ。
それでも他の選手と同じぐらいか、ちょっと先にあればいい。
だから、メチャ振りはしないんです」
ところが、パー5のロングになると、
めちゃくちゃ振り回しているというのが、担当コーチの分析です(笑)。
そして、実際にロングでスコアを落としているという傾向がある。
やろうとしていることと、実際の行動に、ずれがあるのです。
そのズレを小さくしてくれたのがなんと、
今回の首の故障だったという事なのです。
なにしろ、思い切り振れない状態が続いているのですから。
わたしの記憶にいつまでも残る記録
ちょっとだけ、ゴルフから話がそれますが、
ゴルフと関係があることなのでお話をさせて下さい。
私は、アルペンスキーをやっていたのですが、
いつも頭から離れない話があります。
※ちなみにアルペンスキーとは、雪の上に「ゲート」を設けて、
そのコースの中の速さを競うものです。
それは、往年の名選手である猪谷千春(いがやちはる)選手が、
冬季オリンピックで日本史上初の銀メダルを獲得した時のことです。
1956年、コルティナダンペッツオで行われたオリンピック・アルペン回転競技。
猪谷千春の銀メダルというニュースは、日本を激震させた驚きの結果でした。
しかも、競技の行われる一週間前に現地で練習中に足首を捻挫。
そのため、大会当日までほどんどスキーすら履けないぐらいの状態。
当然、棄権という選択もあったかもしれません。
しかし、せっかく国を背負ってやってきたということもあり、
とにかく滑ることを決断。
そして、結果はトニー・ザイラーにつぐ2位。
これはオリンピック・アルペン競技でのメダルは日本初であり、
その後もメダルはこの競技で日本にはもたらされていないのです。
※ちなみにトニー・ザイラーはその後、俳優や歌手としても活躍し、
『白銀は招くよ』(ヤーヤッホー♪)なんかでも有名ですね。
二日酔のラウンド
脱線ついでにもう一つ。。。
あなたはもしかしたら、二日酔いでラウンドしたときのスコアが良かった、
そんな経験はありませんか。
実はわたしは、何回もあるのです(笑)。
二日酔いの程度にもよりますが、二日酔いの時というのは、
激しい動きはやりたくないといいますか、できないですね。
ショットもメチャ振りは出来ず、
楽に振れる範囲で振るしかできないという感じでしょうか。
特に、上半身を自分から動かそうとするほど頭はぐらぐらするし、
お腹がねじれると吐き気がする(笑)。
そんな時、上半身はそーっとしておきたいですね。
そうなると、下半身を一生懸命動かすぐらいしか、できないのです。
「下半身は目一杯」そして「上半身は下半身の動きに従う召し使い」。
という感じの体の使い方になります。
見えたきた共通点は?
はい、ここまでのスキーと二日酔いのお話で、
見えてきたことがありませんか?
「体は、余裕を持たせて、思った以上に
丁寧に扱ってあげるほうが、パフォーマンスが出せる。」
という事です。
特にゴルフでは、下半身はしっかり使っても、上半身は静かに使う。
上半身は下半身の召し使い。
絶対、上半身が下半身に対して、でしゃばらない。
まだまだパワーを出せるけど、
無理なくまだ余裕があるぐらいで体を使う。。。
こんな感じを大切にしましょう。
あなたも、ご自分の経験を思い起こしてみてください。
これからのプレーで、何かの参考になる体の使い方が見えてくるかもしれませんね。
では、また。
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