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なぜ、伊沢利光はドリルをやらなかったのか

2024.07.04
ezure

From:江連忠
宮古島の自宅より、、、

こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
 

さて、今回は、
 

 「なぜ、伊沢利光はドリルをやらなかったのか」
 

というテーマで、お話ししたいと思います。
 

タイトルの通りなんですが
私が教えていた、賞金王二回獲得の伊沢利光プロは、
練習時にドリルをほとんどやらなかったんです。

その理由は。。。?

ドリル、10球も打てば良くなる?

伊沢さんの話の前に、前提となる話として。。。
 

たとえば「脇が締まる」ようにと
脇にタオルを挟むドリルをするとしましょう。
 

アマチュアゴルファーの方とお話をしていると
その大半の方が、ドリルで10球ぐらい打てば
脇が締まるだろうぐらいに思っていらっしゃいます。
 

もちろん、その程度ちょっとやるだけで
良くなる方もいないわけではないと思います。
 

ですが、もともとドリルをやる前には
その理想の身体の感覚というものが
身体の中にないわけです。
 

その中で脇が「締まる」状態にするには
「締める」ではなく、自然と「締まる」ところまで
持って行く必要があるわけですから。。。
 

100球、200球、300球とドリルで打って
ようやく自然に「締まる」が出来るというのが
「自然」です。
 

人によっては1000球ぐらい打っていただいたり、
あるいは短期間ではなく、長期間にわたって
やっていただく必要もあるでしょう。
 

ということで、ドリルをやるなら10球ではできない。
もともと感覚がないなら、300球はかかる。
 

でも、すでにその締める感覚がある人なら
10球とか30球でもできるかもしれない。
 

これらのことから、言えることは。。。

もともと感覚がある人たちに、ドリルは不要

つまり、伊沢さんのような
もともとすごい感覚を持っている人は
ドリルで思い出させる必要もないということ。
 

そうでなければ、感覚を持っている人よりも
3倍、5倍、10倍のドリル量が必要。。。
 

というわけですね。
 

先ほどの「脇が締まる」で言えば、
脳が自分の身体にこれがいいんだと理解させて、

普通に打って「だいたいこれぐらいかな」
「軽く締まっていい感じ」
の状態に持って行くには
最低でも3倍以上の時間かかるということです。
 

というわけで、伊澤さんとは実際
ほとんどドリルをやらなかったと思います。

片山晋呉はドリル好き

ですがそんな一方で
片山晋呉プロはドリル好きです。
 

これは彼が新しいもの好き、
ミリ単位でスウィングを直したいという
探究心の旺盛さから来るものです。
 

それはさておき、脇が締まる例で言うなら
 

 ・脇や肘は「締める」はダメ

 ・勝手に「締まる」ならOK

 ・「締める」は自分の意識でやっている

 ・「締まる」は無意識でできていること

 ・無意識でできるようになるまですること
 

これの無意識を作るのがドリルだということと、
もう一つ大切なことが
 

 ・無意識を作り出すには、常に動きながらやること
 

上田桃子プロにしても、諸見里しのぶプロにしても
とにかく動きながら身に付けさせるということをメインに
レッスンを行っていました。
 

そのためには、ドリルが有効なんですね。
 

特にゴルフというのは、打つ場所に傾斜がありますし
風もりますし、ミスをしてはいけない方向もあります。
 

それらが毎回違うからこそ
「無意識に」というのが
より重要になってくるんですね。
 

というわけで、ここで言いたかったのは
ドリルを10回、20回やった程度で
「できた」「できる」とは思わないこと。。。
 

根気よく繰り返しやっていただくことを
ぜひ、お試し下さい。
 
 

 真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。

 ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
 
 

江連忠でした。
 

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ミス改善の先に待ち受けるもう一つのミス

2024.07.03
kondo2

From:近藤雅彦
神田のカフェより、、、

おはようございます。
近藤です。

 
今年も半分が終わりました!

年始に目標を立てていた方は、
ちょうど折り返しのタイミングですが
進捗はどうでしょうか?

 
具体的な目標を立てるというのは、
日常はもちろん、ゴルフ上達においても
重要なポイントです。

 
スコアを何打良くする
という目標はもちろん大切ですが、

具体的に、今自分を悩ませている
どのミスを改善したら
スコアが何打良くなるか
を想定し、
具体的な対策を立てられるとGOODです!

 
ロングパットを改善してパット数を減らすか、
ティーショットのOBやワンペナを減らすか、
アプローチでグリーンを捉える確率を上げるか、

最終的にはどれも改善が必要だとしても、
いっぺんに改善してどっちつかずになっては
意味がありませんから、

優先順位をたてて、
より自分に必要なスキルから
身に着けていきましょう!

 
しかし、、、
いざミスを改善しようとしたときに、
目的のミスは治ったのに
別のミスが顔を出すこと
もあります。

 
実際、私も悩まされたことがあり、
多くの方が悩んでいるミスの典型が・・・

スライスからチーピンへ・・・

大きく右に曲がるスライスを改善できたと思ったら、
今度は左に曲がっていくチーピン・・・

 
チーピンは勢いが凄いのでOBになりやすく、
1回チーピンを打ってしまうと
怖くて振りにくくなりますよね。

 
そこで本日は、過去に私が開発した
最も効果が出るチーピン解消ドリルを公開します!

動画はこちら


 

いかがでしたか?

 
上の方法は、右、もしくは真っすぐに打ち出して
左に曲がっていくチーピンに対して特に有効ですが、

もし打ち出しが左に出て、更に左に曲がっているなら、
手首の返しとは別にスイング軌道が
アウトサイドイン軌道になっており、

本来はスライス気味になるところを
手首の返しで無理矢理フック気味に
打っている可能性もあるので、

まずは球の打ち出しの傾向を見て、
問題の原因を割り出しましょう。

 
特に、右利きの方ほど

「しっかり飛ばそう!」
「ちゃんとインパクトしよう!」

と意識するほど、
利き腕に意識が集まってしまい
手首が返り過ぎやすいので、

本番や緊張する場面でチーピンが出る方は
本日のドリルをぜひ実践してみてください!

 
近藤

  

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ラウンド前のウォームアップで使用したり、
競技でないラウンド中なら
全く問題ありませんので、

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上田桃子のバンカーが上手な理由

2024.07.02
ezure

From:江連忠
宮古島の自宅より、、、

こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
 

さて、今回は、
 

 「上田桃子のバンカーが上手な理由」
 

というテーマで、お話ししたいと思います。
 

タイトルの通り、上田桃子プロは
今ではバンカーショットは上手いです。

ですが以前は、普通のアゴのないバンカーでも
出せないほどだったんです。

ではなぜ、今では上手に出せるようになったのか?
それは。。。

プロ1年目。18番ホールで

あれは確か、プロ1年目の6月か7月。
北海道の試合で、18番ホールでバンカー入った時のこと。
 

アゴがない、なんていうことはない
普通のバンカーに入れてしまいました。
 

たぶん、ピンまでは15mぐらいだったと思います。
 

そんなバンカーショットをボアンと打ったんですが
緩んでしまい、打った時点から変わらないままだったんです。
 

そういう時、選手というのは決まって、
「あれ、ボールはどこに行った?」
という感じでキャディの顔を見てくるものです。
 

こっちからしたら
「ほら、次早く打たなきゃ」
という感じなんですけどね(笑)。
 

まあ、それはさておき
当時の上田桃子のバンカーが出なかった
最大の原因が、

グリッププレッシャー

あなたも同様の悩みをお持ちかもしれませんが、
バンカーというのは基本、砂を叩きますよね。
 

ですので、アマチュアの方もプロも
指に力入ってしまいがちです。

このミスがあって、試合が終わった後で
一時間半ぐらい、ずっと二人っきりで
バンカーの練習をしていたと思います。
 

その時に、とにかく一番口を酸っぱくして言ったのが
 

 ドーンと打ったら、すぐにシュッとクラブを外せ
 

ということです。
 

いつもお伝えしている、コレですね。
 

2023-0116_1_death2
 

ですのでそのバンカー練習ではとにかく
打ったらすぐポンと力抜いて
シュッと外しなさいと、教えました。
 

これは以前にも紹介した、
ジョーダン・スピースのバンカーショット
とても参考になります。
 


 
 

プロで一番「クルクルッ」をやってるのは?

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桃子のついでのバンカー話

今では、上田桃子はバンカーが上手いので、
当時のあのレッスンはかなり効果的だったと
私としては思っています。
 

このことを本人が今も覚えているかどうかは、
ちょっとわかりませんが(笑)。
 

ついでに桃子のバンカー話でいえば、
セントアンドリュース14番の
フェアウェイバンカーに捕まったときのこと。
 

前も出ない、横に出したらブッシュもある。
 

かといって、後ろは桃子本人も出したくない。。。
 

ですがとにかくもう、
出すとこがないわけです。
 

 「もう、出すところないから
  とりあえずこっち(後ろ)に出しなよ」

 

と私が言って、桃子がバーンと後ろに打って一言
 

 「無念!」
 

そう言い捨てたところだけが
テレビに映ってしまったこともありました(笑)。
 

桃子とはけっこう長い間
毎日のように教えていましたから、
こういう思い出はたくさんありますね。
 

そんな話はさておき、バンカーショットでは
ドーンと打ったら、すぐにシュッとクラブを外すこと。
 

これだけで、グリッププレッシャーがなくなって
面白いようにバンカーから出るようになります。
 

ぜひ、お試し下さい。
 
 

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江連忠でした。
 

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無意識な力みを取り除いた脱力スイングのコツ

2024.07.01
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 
おはようございます。
小原大二郎です。

 
スイングでは脱力した方がいい
という風によく言っているのですが、

 
クラブを振って、ボールを飛ばすのに、

 
脱力と言われても…?

 
と思われてしまいますよね。

 
レッスンをさせていただく中での脱力というのは、
力を入れるべきところには入れる抜くところは抜く
という意味なんです。

 
そして、スイング中に
この力のバランスが崩れてしまった瞬間を
「力んでいる」と表現しています。

 
もちろん、100%完全に脱力してしまったら
クラブ自体を握っていられなくなってしまうので、

 
適切な力の入れ具合というものを
練習を通して見つけていくということが大事なんですが…

力のバランス

たとえば、利き手側の腕に力が入っていたり、
肩に力が入りすぎて、

 
全身の力の入れ加減のバランスが崩れている方が
多くいらっしゃいます。

  
どうしても利き手というものは
筋力もありますし、物を器用に扱いやすいので、

 
利き腕が原因で左右の力のバランスが崩れ、
ミスショットを引き起こしてしまうケースが多くあります。

 
そこで、左右の腕の力みのバランスが
崩れてしまっている人へおすすめなのが片手素振りです。

 
右手に力が入りすぎている人は左手1本で、
左手に力が入りすぎている人は右手1本で素振りを行います。

   
そして片手素振りに慣れてきたら、
片手打ちの状態で実際にボールを打ったりする練習をすることで、
より力の入れ方・抜き方の感覚が掴めていきます。

 
この練習の目的は、利き手の使いすぎを抑え、
反対の手を使う感覚を養い、

 
左右の力みのバランスを整えることなので、

 
実際に片手打ちをされる際には飛距離は気にせず、
力のバランスを整えることを意識しましょう。

最後に・・・

片手打ちの状態では当然距離は出ませが、
はじめは小さいスイングから初めて見ましょう。

 
両手でクラブを持ったときよりも、

 
片手1本でのスイングは通常のスイングに比べて
筋肉への負荷が大きくなります。

 
いきなり最初から大きなスイングをしてしまうと、
手首やひじを痛めてしまう可能性もあるので、

 
片手素振りでも片手打ちでも、

 
最初は小さなスイングから体を慣らし、
徐々にスイング幅を大きくしてください。

 
スイング中の無意識な力みは筋肉を硬直させ、
スムーズな動きを妨げてしまいます。

 
飛距離が出ていて、まっすぐに飛ぶ爽快なショットは、
うまく脱力出来ているかどうかがポイントです。

 
力を入れるべきところには入れる、抜くところは抜き、
力のバランスを利用してスコアアップを目指してくださいね。

 

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【ビデオ】裏技? 手打ちでも飛ばすならコレ

2024.06.30
ohmori

From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。
 

さて、今回は
 

 「裏技? 手打ちでも飛ばすならコレ」
 

というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
 

そもそも、スイングで脚をうまく使えていない
ゴルファーは多いです。

ですが、クラブに加える力を正しくすれば、
手打ちのつもりでもそこそこボールを飛ばせます。

では、どんな風に手打ちをすればよいのでしょうか?

(続きはビデオにて)

裏技? 手打ちでも飛ばすならコレ


パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
動画の下部にある字幕アイコンまたは)をクリックすると表示をオンにすることができます。字幕をオフにするには、[字幕] アイコンをクリックし、[字幕をオフにする] または[なし] をクリックします。

 

(おまけ付き)
今回のメールマガジンの内容をPDFでもご覧になれます。
こちらからクリックしてダウンロードして下さい。

https://g-live.info/click/omrpdf240630/

※印刷してファイルなさる方にはこちらが便利です。

腰の高さでくるり

それは、トップからグリップエンド方向へ引っ張ってきて、
腰の高さでクラブがくるりと回ることを感じることに
意識を集中させるスイングです。

試しに次のようにショットしてみましょう。

シャフトが45度ぐらい傾いた楽なトップから
グリップエンド方向に引っ張ってきて、
手元が腰の高さぐらいでクラブの重心が体から離れることを感じます。

そのときに、グリップエンドが引っ張られて
クラブがくるりと回ることに意識を向けます。

しかし、そうしようとするだけで、
実は脚もかなりしっかり使われています。

クラブがくるっと回ると遠心力がかかります。

そうすると、その遠心力に耐えようとして
引っ張られた反対方向へ体重を使って引っ張る動きが誘発され、
まさに左脚へ落下しようとする動きになります。

左脚へ落下してくれば左脚の着地での反動で
左脚は伸ばしながら落下する体を支えようとしてくれます。

さらに左脚を伸ばす方向は腰を左にターンさせる向きである、
左のお尻を左後ろポケット方向に押し込むようにして
振り出し後方45度ぐらいに向ける力を発揮させます。

これは、ヒトの姿勢制御の自動的な働きで発生しますから、
脚のことはあまり意識しないでも
誰でも引っ張られたらそれに耐えようと反応します。

騙されたと思って、アイアンでもよいですが
ドライバーでもやってみると、普段の距離ぐらい飛んで
しかもあまり曲がっていないことに気づきます。

このままのスイングでラウンドしてもよいのではと
感じるかもしれません。

また、例えば重りに紐を結んで
それをぐるぐる回そうとすれば、誰でもできます。

紐ですから横方向への力を加えても
重りは大きく動いてくれません。

まさに、重りを紐の方向に向かって引っ張ることしかできない状況の中で
人の手はどんな動きをするかというと、
円を描くように紐を引っ張ります。

これはゴルフクラブでも同じで、
くるりとクラブを回そうとしたら人は本能で
クラブの重心をグリップエンド方向へ引っ張る動きをします。

右腰の前でくるっとやったらリリースが早くなって
すくい打ち状態でダフるのではと思ったりしますが、
手元は止まらず左へ進んでくれるのでむしろハンドファーストになります。

ところが、クラブがくるっと回ることを意識しないで
手でヘッドを左に振ろうとすると、その反作用で手元が急減速して
右股関節前でのリリースになりやすくなってダフります。

さらにフィニッシュでも

そして、フィニッシュを意識するだけの
「アーノルド・パーマードリル」があります。

アーノルド・パーマードリルとは、
アーノルド・パーマーの独特のフィニッシュから
そう言われるようになったドリルです。

まさに、フィニッシュでクラブを頭の上で
くるっと回した感じのフィニッシュをつくるだけです。

このドリルは昔から色々なところで紹介されていますが、
その真髄はなかなか伝えられていないのが現状です。

アーノルド・パーマードリルの真の意味

このドリルではクラブの重心を引っ張る動きを導いてくれます。

フィニッシュでクラブが頭の上でくるりと回るということは、
まさにクラブの重心をグリップエンド側へ引っ張っている結果です。

ヘッドを振ろうとすると、フィニッシュでは
ヘッドは軌道方向にそって止まる動きになります。

しかし、グリップエンド方向にクラブの重心を引っ張っていると、
クラブはまさに手首の中で回転しようとして
フィニッシュでくるりと回ります。

こんなフィニッシュをやろうとするだけで
ボールが思った以上に飛ぶばかりか、クリーンに当たりやすくなって
ダフりからも脱却できるのでおもしろいものです。

普段手打ちでも、クラブがくるっと回ることをやってみましょう。

いきなり気持ちよくショットできるばかりか、
本来の脚を使った正しい動きもだんだんできるようになってきます。

クラブの重心を引っ張ることの意義

では、なぜクラブの重心をグリップエンド方向へ
引っ張るとよいのか、その理由を見てみましょう。

ゴルフクラブはヘッドの重心がシャフトから離れている
偏重心となっています。

グリップエンドを指でつまんでまさにグリップエンド方向へ
クラブの重心を引っ張るだけの動きで揺らしているなら、
ヘッドの向きは変化しません。

ところが、シャフトに対して横方向の力を加えると、
偏重心によってヘッドは軌道に対して
向きを変えようとする力を受けます。

シャフトを横に押すと押した方向に対して
ヘッドは開こうとします。

まさにヘッドを振ろうとすることが
このシャフトに対して横方向の力を加えることになり、
ヘッドの開閉操作をしなければならなくなります。

そうなると、ヘッドを加速するパワーは
削がれるばかりではありません。

クラブのリリースタイミングがバラついて打点が合わないとか、
ヘッドの向きのコントロールが難しくなって
ボールが不意に曲がることになります。

ヘッドを加速する仕組み

また、グリップエンド方向へ引っ張るだけで、
どうやってヘッドは加速できるのか
不思議に思ったりしませんか。

感覚的にはグリップエンド方向への力では
ヘッドは加速しないと感じるものです。

そこで、重りが付いた紐を手で持ってぐるぐる回してみます。

そうすると、手元は小さな円を描くように
重りの回転の中心よりも少しズレた方向へ
手元は力を発揮しています。

この少しのズレが
重りの軌道に対する接線方向成分となって
重りを加速することになります。

ゴルフでも同じように手元はクラブの重心に対して
小さな円のような軌道を描きますから、

この向心力のクラブの重心の軌道に対する
接線方向成分でクラブの重心も加速されます。

そして、その向心力は想像を絶するほどの大きな力ですから、
その一部でもかなり大きな力を発揮できる可能性があります。

姿勢制御のすごさ

そして、ヒトの姿勢制御能力の反応スピードと
力の強さには驚かされますが、
それには主に脊椎反射が使われています。

筋肉は伸ばされるとその中にある長さに反応するセンサーが働いて、
伸ばされた筋肉を収縮させるように脊髄反射が発生し、
それを伸張反射といいます。

もし、手でクラブなどを支えようとして持ったときに、
大脳の制御では遅すぎて手元は振動してしまいます。

ところが、ピッタっと止めていることができるのは、
大脳からの制御に比べて格段にスピードの速い
脊髄反射がやってくれるからです。

大脳からはこのポジションで止めようとする命令を出すだけで、
細かな制御は脊髄反射がやってくれます。

歩いたり走ったりしても転んだりしないで前に進めるのも、
やっぱり姿勢制御の仕組みががんばっているからです。

クラブがくるっと回ろうとすると、
遠心力が引っ張りはじめます。

その遠心力はクラブの重心の速度の2乗に比例して大きくなりますから、
ある意味で遠心力は急激に大きくなる感じです。

このような急増する遠心力に対応する
姿勢制御のすごい能力を最大限に利用すれば、
思った以上に楽にボールを遠くまで飛ばせます。

体の自動的な反応を最大利用するためにとにかく騙されたと思って、
クラブをくるっとやってみましょう。

なんだか手打ちみたいなのに、
ボールが思ったより飛んで曲がらないことを実感できます。
 

では、また。
 

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