2016.07.28
From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、あなたに
「鉛を貼って重量調整。どう考える?」
という話をしたいと思います。
先週も読者の方からの質問に回答していましたが、
今週も同様に、質問にお応えしたいと思います。
読者の方の中には、いわゆる鉛を貼って
重量調整をしていらっしゃる方もいると思います。
そんな鉛を貼っての調整をしている方からの質問です。
こんな質問でした。
鉛の調整についての是非
いただいたのは、下記のような質問です。
> 徳嵩さんにとって鉛を貼って重量調整を行う事は
> どうお考えですか?
>
> 私は重量フローが番手通りに行っていない物もたまにあり
> 鉛などで調整を行ったりするのですが
> まれに10~20gほど貼るような事があります
>
> (そこまでするならリシャフトしろと言われそうですが)
>
> カウンターバランスなどでシャフトに貼る際の注意点
> (シャフトのグリップ側に貼る場合、ヘッド側に貼る場合)
> をお教え願えるとありがたいのですが
> よろしくお願いします。
>
> akinosuke
akinosukeさんからの質問です。
どうもありがとうございます。
「そこまでするならリシャフトしろと言われそうですが」
とご自身でおっしゃっていますが。。。
確かに、20グラムも鉛を貼る必要があるぐらいの
重量フローになっているのなら、
そもそもリシャフトをオススメします(笑)。
とはいえ、リシャフトするのもタダではありません。
ですので、その重さを実際に試してみて、
その20グラムプラスの重量で大丈夫なのかを確認する意味では、
20グラムの鉛を貼るのも、ナシではないと思います。
実際にこの重さになったら打ちやすいのか、打ちにくいのかは
やってみないとわからないので、
鉛を貼った状態で、練習場で打ってみる、ということですね。
あくまでその重さになった時にどう感じるのかを
試すという意味では、鉛を多く貼るのもOKです。
ですが、鉛を貼ったことがない人だと想像しにくいかもしれませんが、
20グラムの鉛というのは、相当な量になります。
シャフト重量を変えることで「悪影響」も…
そして20グラムを全体に散らすというのも、
けっこう難しい作業です。
しかも、シャフトに外から貼るとシャフトの硬さも変わってきます。
また、ここでおっしゃっているような20グラムという量になってくると、
貼り方を間違えた場合、ルールに抵触してしまう可能性もあります。
ほんのちょっとのバランス調整で、3グラム、5グラムを
ヘッドやシャフトに貼る程度なら、全く問題ありません。
ですが、10グラム、20グラムという量を貼って
そこまで無理をして重量フローを整えるのは、
自分としてはオススメしません。
ここからはちょっと一段深い話になるので、
ちゃんと理解していただけるか自信がない部分もありますが。。。
たとえばもし、クラブの重量を合わせるために、
シャフトを重くしたとしましょう。
ですが、そのことによって今度は
ヘッドが扱いづらくなるという場合もあるんです。
これが起こる可能性があるのは、
そもそものヘッドがオーバースペックだった場合です。
どういうことかというと、今までは軽いシャフトだったから
なんとなく使えていたクラブのヘッドが、シャフトを重くしたことで、
ヘッドの難しい面が出てきてしまうということがあるんですね。
今までは軽いから何となく使えていたヘッドが
重量が合ったことで、ヘッドのハードな(=オーバースペックの)面が
見えてきてしまうという、そんな現象が起こるわけです。
重量フローが全てではないことも
こういう現象は特に、ロフトが立っている番手に多いかもしれません。
シャフトを重くしたことでミスが増えて玉が上がらないとか、
今までは軽かったらたまたま真っ直ぐに行っていたけれど、
「正しい」シャフトの重さにしたことで左に行きやすくなったとか、
そのような具合で、機能しなくなっちゃう可能性もあります。
もちろんこの場合、ヘッドの選択がそもそも悪かったわけですが、
重くなることで「正しい(=本来の扱いづらい)結果」が出てしまうわけです。
というわけで、重量フローで全てが決まるわけではないので、
そうした場合(ヘッドも合ってないと判断した場合)は
シャフトだけではなく、それに合ったヘッドをおすすめすることがあります。
シャフトが重くしたことで難しく感じると思って
ヘッドの方も提案するのは、特にロフトの少ないクラブ、
UTの2番、3番、FWの3番とかに多いです。
重量といった一つの面だけで見ることはせずに、
様々な要件を加味して、この人にはオーバーかな、
アンダーじゃないかなと考えての提案をしています。
重量はもちろん大事ですが、重量だけ合わせても
その人に使えるようになるかは別の話です。
だからフィッティングは奥が深いんですね。
ということで、鉛を大量に貼って重さを調節したからといって、
解決する問題というのはやはり限定的です。
鉛で済ませるのは少量にして、根本から解決したいなら、
やっぱりフィッティングを受けていただくことをオススメします。
ご質問にもあったカウンターバランスのことまでは
今日は触れることができなかったので、これについては
また別の機会にお伝えできればと思っております。
追伸:鉛での調整に限界を感じたら…
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その点、あらかじめご了承ください。
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繰り返しになりますが、
ゴルフパフォーマンスのフィッティングは有料で、
かつ、ゴルフクラブのご提案もさせていただきますが。。。
必ず購入していただく必要は全くありませんので
どうぞご安心してご来場ください。
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それでは、また次回。
徳嵩力一