From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
2016年、一発目のメールマガジンとなります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
今日なんですが、
「あなたの見ている世界は、本当の世界ではない」
ということで、あなたにお話ししたいと思います。
何だか新年からわけのわからないテーマですね(笑)。
でも、この話を知っているかいないかで、
「あなたのゴルフのスコアは5~6打は軽く変わってしまう」
という、そんな怖い内容だったりもするのです。
さて、その本題に入る前に、
あなたにはこの、一枚の写真を見ていただきたいと思います。
点が出たり消えたりする…なぜ?
この写真を見て下さい。
黒いバックの上にグレーの格子があって、
その交わった白い点のところ。。。
数秒見ていると、黒い点が出たり消えたりしませんか???
あ、あまり長い時間見ないほうがいいので
それはくれぐれも注意してください。
おそらくこれは目の錯覚なのかもしれません。
でも実際はただの写真であって、
本当に黒い点が出たり消えたりしているわけではありません。
でも、私達人間の目には、そのように見えている。
不思議ですが、
これが私達の見ている「世界」なんですね。
ゴルフは錯覚との戦い
いわゆるこれは「錯覚」というものですね。
なんでこの写真をお見せしたかというと、
ゴルフというスポーツも、
錯覚によって左右される面があるからなんです。
そしてこの錯覚が、ゴルフというスポーツを
難しくしている面があります。
そして実は、ゴルフクラブも
その錯覚を起こしやすい要素の一つです。
フェース面をまっすぐターゲットに向けているはずなのに、
実はちゃんと向けていない。
私がフィッティングをさせていただく時は
実際にボールを打っていただいた上で、クラブを組みます。
そこでボールを打っているところを後ろから拝見していると、
一部のアマチュアの方(いや、思ったより多くの方)が
まっすぐに向いていないのを目にします。
もちろん、そもそもターゲットラインに平行にということを
意識していない人もいらっしゃるかもしれません。
でも、この現象が実は、
錯覚によって引き起こされていることが
意外と多いようなのです。
さて、この錯覚、
何によって引き起こされているのかというと。。。
あなたの「利き目」
あなたは自分の「利き目」が
右目、左目のどちらかをご存知でしょうか?
自分の利き目を知る方法は
すでにご存知の方も多いかと思いますが、
ここで軽く復習しておきますね。
1.まず、両手の人差し指と親指で輪を作ります
2.その輪の中に、両目で3~4mほど先の目標物を見て
輪のなかに収まるようにします。
3.そして、片目ずつ閉じて、
輪のなかから目標物がズレないほうが、
あなたの利き目です。
そして多くの方に言えることなのですが、
この利き目による錯覚は「左目利き」の人は起こりにくいです。
※(注)右打ちの場合
これはなぜかと言うと、ゴルフのボールは
身体の真ん中よりも全部左にあるからです。
つまり、近い位置にあるので錯覚を起こしにくいということです。
(もちろん個人差はあると思います)
右目利きのゴルファーは注意
ですが、怖いのは「右目利き」の人です。
右目利きということは、斜めからクラブヘッドを見るので、
クラブベッドの向きが狂いやすいんですね。
右目利きの方が「フェースを目標方向に向けましょう」となると
すごく右に構えてしまうことが多いです。
右目から見ていると、それがまっすぐに見えるからですね。
もちろん、これだとフェース面が右を向いているので、
それで「球がつかまらない」となってしまっている
可能性があるわけです。
ショートアイアンなどはボールの位置が真ん中なので
大きくはずれないかもしれません。
ボールの位置がだんだん左に寄っていく
ロングアイアンあたりから、開いていく傾向があるようです。
もちろんこれも個人差があります。
でも、正面や対面から見ると
けっこう開いているを目にすることがあります。
フィッティング中にお客さんにそのことを指摘すると
「え、そんなに開いているんですか!?」
とビックリされることが多いです。
そして正しい向きにガイドをしてみると
「え、すごく被っているように思う…」とおっしゃいます。
利き目は変えるわけにはいかないですし、
その利き目に合わせたフィッティングというのも
実質不可能ですので、
・まずは利き目によって
そうした錯覚が起こることを知ること
・自分の利き目がどちらかを知っておくこと
・自分の利き目でフェース面が目標方向に向いているか
コーチやゴルフ仲間などに一度見てもらうこと
(できれば定期的に)
このへんの対策をするだけでも、
かなりの部分で改善ができるはずです。
このようにゴルフには錯覚がつきもので
他にもパターでの錯覚などの話もあるのですが、
長くなるので、それはまた別の機会にします。
改めまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします!
それでは、また次回。
徳嵩力一
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徳嵩 力一
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びっくりしました。私の場合は右利きでした。早速片目で試してみます。
tamayanさん、どうもありがとうございます。
林さんにも書きましたが、あくまで練習場で試すためにということで、やって見て下さいね!
ということは、アドレスの時に右目を閉じて左目でフェースを合わせれば、錯覚は起きにくいということですかね?
林準一郎さん、コメントどうもありがとうございます。
林さんに言われて実際に試して見ましたが、単純ではありますが右目を閉じて左目で見てフェースを合わせた方が狂いづらいです(私の場合は)。
ですがこれはコースで毎回やるよりも、練習場で試してみる事から始めていただくのが良いかもしれませんね。右目利きの方がどれくらいズレているのかを確認するうえでは有効だと思います。