From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「体・重り左右揺らしドリル」
というお話をさせていただきます。
私のレッスンでは、最高に人気のあるドリルの一つです。
ズバリ、単に体の前で、重りを腕でぶらさげて、
股関節の動きだけを使って重りを揺らすだけです。
たったこれだけで、下半身の強大なパワーを
あなたが100%使えるようになります。
この「重り左右揺らしドリル」が正しくできれば、
ゴルフスイングの根本的動きが体で理解できます。
なんでこんな簡単なことだけで、それが実現できるのか?
そのカラクリと、具体的な方法とは?
まず、図解します。
「重り左右揺らしドリル」では、ゴルフの動きで、私がいつも言っている、次の3点が体で納得です。
(1)下半身は目一杯、上半身はリラックス
(2)上半身は下半身の力を受けるだけで、
自らはクラブを支える以外は何もしない
(3)下半身の動きは股関節で決まり
では、その具体的なやり方について説明していきます。
用意する物
(1)1000mlのペットボトル(中身入り)2本
たったこれだけです。
練習場なら、ボールを入れるカゴに、ボールを25~50球ぐらい入れて、
その取っ手を両手で支えてもいいです。
体力強化というよりも、体の使い方を学ぶことが優先ですので、
やりやすい重さを探してください。
あまり軽すぎると、パワーを伝えるタイミングがわかりにくく、
難しくなります。
うまくできるようになったら、
腕の重さだけでも良いドリルができますが、
これは難易度が最高ランクとなります。
重すぎると、腕に力が入りやすく、
このドリルの目的としては、逆効果になります。
体力アップとしては、別のやり方で、
もっと重い物を使った方がいいです。
今回の「重り左右揺らしドリル」は、
気持よく重りを揺らせることができるという重さが重要です。
やり方は、図を見ていただければ一番わかりやすいですね。
練習場とか、ちょっとした時間にでもさっとできることを考慮して、
一枚の図にしています。
この図だけ印刷するなどして、
できるタイミングで少しづつでもやってみましょう。
こんな動きがゴルフそのもの
先ほど、この「重り左右揺らしドリル」の
ゴルフへの効果を箇条書きさせていただきました。
これらの点を、クラブを振ることで身につけようとするより、
この「重り左右揺らしのドリル」では、より簡単な状況で、
よりはっきりと実感することができます。
ということは、より上達への近道ということですね。
本当に、この3点が正しくできるかどうかが、
気持よくショットできるかどうかの境目となりますので、
それぞれを、詳しくお話します。
下半身は目一杯、上半身はリラックス
下半身の動きで上半身をしならせるように使います。
飛ばしたい時ほど、下半身は目一杯使いますが、
上半身はリラックスさせます。
あなたは、その逆をやっていませんか。
よく、ゆっくり振れとかリラックスしろなどと言われますが、
それには忘れてはならないコツがあります。
そうです、下半身は目一杯パワーを出すようにしっかり使うことです。
下半身までゆるめてしまっては、飛ぶはずはありません。
そして、上半身は大きく振り切ることをイメージすることです。
鞭の手元が下半身で、鞭の先端がクラブヘッド、
その間で下半身の大きなパワーを順々に伝える部分が上半身のイメージです。
同じ力でエネルギーを溜めるなら、
しなやかなものほどより多くのエネルギーを蓄積することができます。
上半身では、下半身で発生させたエネルギーを
、じっくり溜めることが、効率の良いショットに直結します。
上半身は下半身の力を受けるだけで、
自らはクラブを支える以外は何もしない
上半身を単にだらりとさせるわけではありません。
上半身は、下半身が動いて発生させたエネルギーを、
取りこぼさないで、すべて受け取ります。
そのためには、体幹である骨盤から胸の下あたりまでは、
しっかり安定させて、できるだけ歪まないようにします。
デンデン太鼓の柄の部分が体幹のイメージです。
デンデン太鼓の太鼓の所から出ている、
紐と重りが、腕とクラブに対応します。
ですから、体幹はしっかりしていて、腕は紐状体が理想です。
実際には、腕はクラブが正しい軌道をなぞれるだけのぎりぎりの力を使います。
あなたの体をデンデン太鼓に変身させるその第一歩が、
お腹をギユっと思いっきりへこめて、背骨の前側にある内蔵を、
背中に貼り付けるイメージです。
揺らし始める最初に、お腹で大きく息を吸い込んでお腹をふくらませます。
そこから、お腹を思いっきりへこめながら息を吐いていきます。
お腹がもうこれ以上へこまないところまでへこませることができたら、
そこからは、お腹のへこみはそのままキープして、胸で呼吸を続けます。
さらに、お尻の穴もキュッと引き締めると、骨盤底筋群も収縮できて、
さらに骨盤から胸の下あたりまでを、しっかり安定させることができます。
ちなみに、お腹と骨盤底筋群を使って体幹を安定させながら運動することは、
ダイエットにも効果的です。
実は、通常のショットやパッティングでも、
お腹やお尻の穴をキュッと引き締めて行うと、安定した動きができます。
ショットでは、下半身の動きを無駄なく肩甲骨から先に伝えることができます。
そうすれば、スイングが安定して下半身のパワーを綺麗に上半身に伝達でき、
ヘッドの入り方が安定し、100y以下でのボールがあがる高さや距離感、
さらにはスピン量も一定になってきます。
(100y以上では、もう少し別のテクニックがいるので、
以前お話しをしていますが、またそのうちにおさらいとしてお伝えします。)
パッティングでは、胸の下から足元まで、
不動のまま、正確なストロークを行うことができます。
そうすれば、芯に当たりやすくなり、転がりがよくなります。
このように、お腹をへこめることは、ゴルフのすべての動きで重要です。
お腹はめちゃくちゃ引き締めますが、胸から上は、徹底的にリラックスさせます。
特に、この「重り左右揺らしドリル」では、両腕はバットで殴られて、
痛くて何もできないとイメージすると、最高にいい動きができます。
両腕は単なる紐です。
両腕が紐に徹することができれば、下半身は動けます。
腕がしゃしゃり出てくると、逆に下半身は動けなくなります。
上半身の動きの反作用で、
下半身には、無駄な抵抗がかかってしまうからです。
これは、通常のゴルフのスイングでも同じです。
トップから上半身の力づくでクラブを振り下ろそうとするほど、
下半身は動けなくなります。
ですから、まずは、「重り左右揺らしドリル」という
簡単な状況の中で、正しい動きを身につけます。
上半身の胸から上は徹底的にリラックスさせるけれども、
下半身でしっかりパワーを良いタイミングで生み出し、
そのエネルギーを体幹で余すところ無く受け取るという動きを身につけます。
下半身の動きは股関節で決まり
下半身の動きとしては、股関節の曲げ伸ばしを強く意識します。
下半身のパワーの源はお尻です。
このお尻にある巨大な大殿筋を使うことが、大きなパワーを叩き出すコツです。
例えば、階段を逆立ちや手押し車の形で、腕だけで登ろうとすると、
かなり苦しいというか、一段もあがれなかったりします。
しかし、下半身の力の源である、大殿筋を使って、脚を伸ばす動きなら、
普通の体力があれば、階段は楽々登ることができます。
使う筋肉や体の使い方を間違えてしまうと、
苦労した割に結果がついてこないのです。
お尻をしっかり意識して、股関節を曲げて伸ばす動きで、
地面に対してパワーを伝えます。
セットアップで、骨盤を前傾させて、少し両股関節を入れるようにしておくと、
股関節を使って動きやすくなります。
膝が体の正面方向へ出て、膝の動きで力を出そうとしてしまうと、
うまく地面を踏めず、膝も複雑な動きになり、エネルギーロスが大きくなります。
また、膝が体の正面方向へ出るほど、股関節は曲がらず、
骨盤の前傾もできずに猫背になります。
そうなると、お尻の大きな筋肉である大殿筋を使えないばかりか、
体幹も曲がり、下半身の動きを綺麗に肩甲骨から先へ伝達することはできません。
通常ショットのセットアップでも、膝をあまり体の正面方向へ出さないで、
股関節を入れて骨盤を前傾させることはかなり重要です。
この股関節を入れたセットアップをするだけで、
股関節は動かしやすくなるからです。
この「重り左右揺らしドリル」で、
正しいセットアップの感じもつかみましょう。
忘れてはならない足裏感覚
股関節の働きをうまく地面に伝えるためには、
足裏の使い方がものすごく大切になります。
足裏のどこに荷重するかで、動きはまったく別物になります。
人にはいろいろなタイプがあり、
つま先側とか踵側とか外側や内側の方が踏みやすいとかあります。
しかし、だれでも歩いたり、さらには走るとき、
最後に地面をしっかり蹴るのは、必ず母指球の少し後ろあたりです。
また、母指球の少し後ろは、足裏のアーチの先端であり、脚を最も長く使えます。
長さが長いということは、長い距離、力を伝えることができるということになります。
長い距離蹴ることができるのです。
また、踵側ではバランスの保持は難しいですね。
などなど、いろいろなことを総合して、母指球の少し後ろを強く意識して踏むことで、
最高のパフォーマンスを出すことができます。
また、足の親指だけ少し上に持ちあげるようにしてみてください。
そうすると、母指球の少し後ろと踵、
それに、小指側の3点で、しっかり地面を捉えやすくなります。
この足裏3点荷重を行いながら、股関節の曲げ伸ばしを意識して、下半身を使います。
「重り左右揺らしドリル」は、ちょっと重りになるもの、かばんでもいいです、
そんな身近にあるものでいつでもできますから、時間を見つけては、やってみましょう。
回数などは何回とかはありませんが、
10往復ぐらいはやったほうが、感じがつかみやすいです。
小さく揺らし始めて、振れ幅がマックスになってから
3往復ぐらいで1セット終わりという感じでもいいです。
セット数は、2セットはやったほうが、1セット目の反省を活かせるので、
1セットより2セットの方が、効果は2倍以上高くなります。
では、また。
追伸
事務局からの連絡があり、私が監修、出演をしている
「脱力み」が、現在キャンペーン中とのことでした。
今回ご紹介したドリルとも関連性のある内容ですので、
今日のメールの内容に興味を持ったようでしたら、
ぜひ、こちらのページもチェックしてください。
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1月13日(水)までの期間限定です。
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重り揺らしをやってみて
腰を入れる、左右の後ろのポケットの方向に押し込む、骨盤の回転、
など表現がありますが
骨盤の使い方はスキーのボーゲンのようにやってみるとうまく出来る感じが
あります(若いころスキーをしてました)これでよいのでしょうか。
私は腰の(骨盤)の使い方が長くゴルフをしていてよくわかっていませんでした、
腰は回すものと思っていました、
ボーゲンのように骨盤を動かしてみると、腰の左右のブレが小さくなり
軸がしっかりできるように思います。
切り替えしと同時に左腰をボーゲン状態にスタート、(バックスイングも同じです)
フォローの向かって膝、股関節を伸ばす感じ、(まだぎこちないですが)
なんとなくゴルフスイングらしくなったような??感じです。
「骨盤の使い方はスキーのボーゲンのようにやってみるでよいのでしょうか。」
昔の全日本スキー教程では「伸ばし押し出し」と「曲げ押出し」でのボーゲンの方法が記載されいます。ゴルフでのバックスイングの右サイドの感じは、スキー教程で言う「伸ばし押出し」になります。ボールヒットに向かっての左サイドも「伸ばし押出し」ですね。曲げられた股関節を伸ばしながら雪面をしっかり押していく動きです。そうすれば、雪面を脚の軸で押していけるので、骨格で支えることもでき、力は最小限でよくなります。伸ばすことで地面に対して強い圧力を加えて、地面からの力を受けて体をターンさせるのがゴルフですから、スキーでの「伸ばし押出し」の感じが応用できますね。
以前トップからダウンの始動でお尻を落とし雨戸引きの要領で左手を引く感覚は非常に解りやすく、大変参考になりました、
「脱・力み」のDVDを購入してもっと理解を深めたいと思っています。
大森睦弘プロの解説は理論的でかつ具体的で非常に理解しやすいと思います。
「「脱・力み」のDVD」
リラクスさせることの本当の意味を、私も一生懸命伝えたくて制作したDVDですので、じっくりと観て、いっしょに体も動かしてみていただけると私も幸せです。
大森コーチへ
早速、重し左右揺らしドリ ルを実践してみました。
最初は3Kgの鉄アレーを両手に一個ずつ持って揺らしてみたところ、さすがに重すぎて10往復を二回で止めましたが、アレーの重さゆえか、下半身で頑張っていると上半身がしなる感覚があったのはアッという驚きでした。
次に、1リットルのペットボトルで行いましたが、指からボトルが抜けそうで何度も握り直したため、あまり効果を感じりことはできませんでした。
最後に、昔使っていたホンマのSW(480g)を普通にグリップして下半身を使って揺らしてみたのですが、さすがに軽すぎて感覚が掴めませんでした。
ところが、たまたま目をつぶって同じ動作をしてみた処、体が揺れるにつれて上半身がしなり戻るような感覚に包まれたのです。
まさにブランコに乗って最下点を通過するあたりから、思いっきり下半身を使って上方に蹴り上げる時に、上体が後方にしなっていくのと同じような感覚を得ることが出来ました。
この感覚をフルショットに活かせたら最高なのでしょうね!
取りあえず、明日からの練習で、このイメージをSW15ヤードキャリーに取り込み身に付けたいと思います。
「最初は3Kgの鉄アレーを両手に一個ずつ持って揺らしてみた」
重り左右揺らしは、筋力トレーニングではなく、軽いほど難しいです。そういった意味で、重い物でトライしてみたというとこは、感じをつかむのには良かったみたいですね。
「たまたま目をつぶって同じ動作をしてみた処、体が揺れるにつれて上半身がしなり戻るような感覚に包まれた」
はい、これです。
股関節さえしっかり使ってパワーを出せているなら、動きの形は、実はどうでもよく、下半身がパワーを出して、上半身がそれを受けてしなる感じがあればいいのです。
パワーをかけるコツとして大切な点は、次の点をチェックすることになります。
(1)ゆれの上死点から重りが下に落ちてくることに合わせて、両股関節を曲げる動きで、上死点からの最初は、重りと上半身がいっしょに下に落ちてくるようにします。
(2)ところが、重りは重力加速度でどんどん加速しながら落ちてきます。
(3)重りが体の真正面あたりに降りてくると、重りの速度に対して股関節を曲げる動きは追従できなくなってきます。
(4)そうすると、止まりかけた下半身と、下に落ちる重りの間にはさまれた上半身は伸ばされて、しなってきます。
(5)上半身のしなりを感じ、それをもっとしならせるようなつもりで、今度は股関節を伸ばす動きで下半身の力で重りを引き上げる動きを始めます。
「この感覚をフルショットに活かせたら最高なのでしょうね!」
はい、そのとおりです。そして、この感覚がうまい人がゴルフのショットで行っている感覚です。テクニシャンからドラコンチャンプまで、パターからドライバーショットまで同じ感覚です。ま、パッティングでは、胸から下は完全固定ですが、通常ショットでの股関節の働きを、肩甲骨が行います。
また、重り揺らしでは、上半身もかなり大きく上下に動きますが、通常ショットでは、上下ではなく、左右の回転になります。上下と回転の違いになりますが、下半身と上半身の動きの関係というか、引っ張り合いの感じは、全く同じです。
SW15yキャリーで重り左右揺らしの感じをつかむコツをお伝えしておきます。
これは上級者向けというよりも、100切りできていない方に本当の体の使い方を、まずは頭で理解していただきたいし、その気になれば、頭では理解できることですので、ちょっと気合を入れて書いてみます。体はまだ100を切ることはできていないとしても、頭では理解できないことではありません。なぜなら、これを読んでいただいているほとんどの方々は、仕事などで、もっと難しいことをこなされてきているわけですから。その頭を使っていただきたいのです。
セットアップではクラブをセットした形に保持できるぎりぎりの力で支えます。手首と肩は最低限の力です。このクラブを支えるだけの力がものすごく重要です。セットアップで余計な力が入っていたら、それ以降の動きでもその余計な力に本来の動きが邪魔されてしまいます。
そして、バックスイングして、トップでは、すでに左肩甲骨は、クラブに引っ張られてスライドし始めています。それによって、右手甲側へ折れるヒンジができ始めます。力でヒンジをつくるのではなく、リラックスさせることでヘッドの重さで肩と手首がしなるだけです。
ダウンでは、今回の重り揺らしの感じで、クラブと腕が下に落ちる速さに合わせて、両股関節を少し曲げる感じです。そうすると、上半身はほんの少し下に落ちてきます。ヒンジを保持したままボールヒットする分、下に落ちます。バックスイングでは、右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込んで、左サイドは右斜め下に落ちてきて、骨盤を斜め回転させています。ですから、ダウンでは、右サイドは下に落とし、左サイドはセットアップのところに戻す感じです。この右サイドに注目すると、まさに重り左右揺らしでの、トップから下に落ちてくる感じです。
ショットでは、上半身全体が下に落ちる要素は、重り左右揺らしに比べて、かなり少ないのですが、右サイドに関しては、落ちる感じがあります。背骨を中心にターンしてきたことで、背骨の前側の重い内蔵が、右上にあがっています。それをセットアップのところに戻せばいいのです。それは、右上から真ん中に戻ってくる感じです。左サイドは腕とクラブが下に落ちてきたことに合わせて、左脚を伸ばす動きで、左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込むようにします。重り左右揺らしでの上下の動きを、回転で行う感じが、このような動きになります。SW15yキャリーぐらいの振り幅なら、とにかくやろうとしてみることで、体がいろいろ感じてくれます。ポイントは右サイドと左サイドの使い方は、重り左右揺らしでは同期していたものを、バラバラに使う感じで、それぞれ重り揺らしと同じように使う点となります。これは言葉や映像で説明するよりも、まずは、クラブを支えるだけの力で下半身からパワーを出して、クラブを揺らしてみる感じを追い求めればいいのです。
SW15yキャリーでは、実は下半身であっても、力を出すというよりも、重力からエネルギーをもらってショットすることもできます。SW15yキャリーでのスタンスの幅はだいたい30cmぐらいですが、このスタンス幅で下半身を一所懸命に動かそうとして動いた場合と、右サイドの位置エネルギーを利用した場合で、同じような強さでボールを打ち出せます。
ボールヒットに向かって背骨の高さはほんの少し下に落ちるだけでした。しかし、バックスイングで右上にあがったお腹と右サイドを、ダウンスイングで下に落とすことで、重力により得られるエネルギーを利用して骨盤を斜め回転させることと、それを左サイドがサポートする感じでしっかり地面を踏むだけで、手を使ってショットするよりも、しっかりボールヒットできます。そうすれば、低く出ても、ゆっくり飛ぶ感じのコントロールされたボールを打ち出すことができます。ヒンジがリリースされ始め、まさに最大加速の時にボールヒットすることで、フェースが立っている分低く出ますが、しっかりボールに圧力が加わることでバックスピンが多くなり、ボールは上に浮きながらより大きな空気抵抗を受けるので、ゆっくりに見えます。
ちなみに、バックスイングで右サイドが右後ろポケット方向へあがってきたり、重い内蔵が右斜め上にあがってくることは、バックスイングでの伸び上がりではありません。あくまでの、背骨を中心として、骨盤をセットアップでの上半身の前傾角度に従った斜め回転をした結果です。骨盤を斜め回転させるために、右サイドの右上にあがる動きに対して、左サイドは右下へ落ちてくるようにするといいです。そうすれば、頭が上にあがらず、骨盤が斜め回転します。
SW15yキャリーの振り幅である、トップではシャフトがほぼ水平で腰の高さあたりでのゆっくりシャドースイングをやりながら、ここで説明させていただいたことを確認してみましょう。とんでもなくすばらしい体の動かし方が見えきます。
大森コーチへ
下半身がパワーを出して、上半身がそれを受けてしなる感じをつかむコツに
付きまして、核心に触れる内容を判り易く解説して下さり感激しています。
重り左右揺らしで、パワーをかけるコツとして大切な点とSW15yキャリー
で重り左右揺らしの感じを掴むコツは大森コーチ専用ノートに書き写しました。
そのあとで、部屋の中ですがSW15yキャリーの振り幅でしなりを感じるのに
体をどのように使えばよいかを色々と試してみました。
足裏の感じ、手首と肩のリラックス度合いや、ゆったりとしたスイングテンポ
左肩甲骨のスライド感覚など、今までフルスイングばかりでサボっていた核に
なるスイングのエッセンスに出会えたような感じで夢中で素振りしました。
旨く言えませんが、以前と比べ自分の体が柔らかくなった様な錯覚を覚えた位
しなやかなスイングなったような気がしました。
今日明日は練習に行けない(奥様孝行のため?)ので水曜日に練習場で、手で
ショットするよりもしっかりボールヒット出来てしまう打ち方に挑戦します。
「今までフルスイングばかりでサボっていた核になるスイングのエッセンスに出会えたような感じで夢中で素振り」
今回のお宝は、体が動的にしなる感覚をゲットできたことですね。この感覚はすべてのスポーツで効果的な感覚ですので、他に得意なスポーツがあるなら、その種目でも同じ感じを追い求めてみてもいいですね。
「重り左右揺らしドリル」ポカリスエット900mlペットボトル2本で早速やってみました。
トレーニングに組み込みたいと思います。
「あくまでも股関節の曲げ伸ばしだけで、落ちてきた重りが重くなったところでパワーをかけるが、相変わらず腕は紐(何もしない)」とありますが、パワーをかけるタイミングがわかりません。
股関節の曲げ伸ばしだけで小さく揺らし始め、振れ幅をマックスにすることはできていると思います。ペットボトルが腰の位置からインパクトにかけて、母指球の少し後ろを踏み込みペットボトルを加速させる感覚はあるのですが、パワーをかけるとはこのことなのでしょうか。
よろしくお願い致します。
「パワーをかけるタイミングがわかりません。」
重りが落ちてきて最下点になるあたりで腕は重りに最大に引っ張られてきます。その重くなった時に股関節を伸ばすようにして重りにパワーをかけるとようにすればいいです。重りは重い方が力を重りにかけて重りを動かす感じはつかみやすいです。形よりも、重りが腕を引っ張る力の大きさを感じることが第一です。冒頭でも説明させていただいたように、重りが下に引っ張ることに抵抗するような感じで、下に落ちてしまわないようにすればいいですね。
わかってしまえば、難しい動きではないのです。子どもたちは誰にも教わらないけど、ブランコを勢い良く揺らして空に飛んで行ってしまうぐらい大きなエネルギーを出しています。最近の公園のブランコは大人の体重では使えない物もありますので、ブランコをやってみてくださいとも言えないのですが、ブランコをやったときの感じを思い起こしていただくのが、一番わかりやすいです。
子供の頃、一回転する位の勢いでブランコを漕いでいたのを思い出し、童心に返り、難しいことを考えず、股関節の曲げ伸ばしだけでペットボトルを勢いよく振り上げることだけを考えてやってみました。
下半身がパワーを出して、上半身がそれを受けてしなる感じがつかめたように思います。
ありがとうございました。継続して練習します。
「童心に返り、難しいことを考えず」
そうそう、それでいいのです。あまりにも形とかにとらわれすぎていると、本質である、エネルギーのやり取りを忘れてしまいます。確かにゴルフでもチェックポイントというか、形や動きの中の許容範囲ということがありますが、その許される範囲の中に、あなたにとって最適なピンポイントがあるのです。
大森先生
毎週、先生のブログを楽しみにしています。
先生の明快な理論的説明に納得することが多々あります。
ところで、今日、ご紹介いただいた<重り左右揺らしドリル>ですが、
できたら動画でもお示しいただけないでしょうか。
左右の股関節の曲げ伸ばしがどういったものなのか、理解できません。
どうぞよろしくお願いします。
「左右の股関節の曲げ伸ばしがどういったものなのか、理解できません。」
小さいころ?ブランコをやってことがあると思いますが、あの時の感じですね。
大森コーチ
おはようございます。
以前にセミナー映像の中で重りを持っての左右揺らしを見てそれも試してみたりもしたのですが、
その時は股関節の曲げ伸ばしではなく、「意識の中」での体重移動でやっていました。
これからは左右の股関節の曲げ伸ばしを意識してやっていきたいと思います。
ちょうど年末年始で1000ml位の空きペットボトルもあったので早速重りも調達出来ました!
左右揺らしは会社のトイレや更衣室等のちょっとしたスペースでやっていたのですが、左右に揺らす時に綺麗に揺らせれた時はネクタイと腕がシンクロしたような?
まさしく腕が紐?それとも物理的に普通の事なのか(笑)
拇指球後ろへの荷重。
上記の様にトイレや更衣室で合間に15yキャリーのシャドーをしたりもしてるのですが、左靴底内部の拇指球辺りだけが先行して擦り切れてしまいました(笑)
気持ち悪いので中敷きも入れたのですが、それも安物だったからかすぐに同じ場所が擦り切れてしまいました。
足の親指だけ少し上に持ちあげる…
親指だけを持ち上げる事が出来ないので、足の指を全部持ち上げても良いのでしょうか?
「脱力み」キャンペーン…
自分へのお年玉として検討したく思います!
「左靴底内部の拇指球辺りだけが先行して擦り切れてしまいました」
すばらしいですね。そこまでやるとは。
「親指だけを持ち上げる事が出来ないので、足の指を全部持ち上げても良いのでしょうか?」
最初は全部の指を持ち上げてみて感じがつかめたら、親指だけを持ち上げようとしてみてください。確かに、親指だけを上にあげることができない方にでくわすこともあります。ちょっと最初は難しいとしても、親指だけあげて人差し指から小指は下に着けておくと、足裏全体で感覚がありながらも、三点荷重をよりはっきりできるようになります。実際、親指だけだと映像とか外から見てわかりにくいとかどうしてもできないという場合もあり、全部の指を上にあげたデモンストレーションをすることが多いですが、最終形態としては親指だけにできるとそれに越したことはありません。
大森コーチ
おはようございます。
靴内部の拇指球部分が擦り切れるのはトイレに行く度に必ず鏡前で下半身のイメトレをするからでしょうか(笑)
ロッカーなりトイレの狭い場所(左に壁)で15yキャリー程度のイメージでゆっくりシャドーしたりするのですが、
綺麗に下半身が先行して動けた時は意に反してというか手を壁にぶつける時があります。
「手」を振っていればそんな自分で壁にぶつけるなんて事は無いので、「下半身リード」とはこういう事かと感心しておりました。
今朝、早速親指だけを上げる練習というか上げてみようとしたのですが、無理(笑)だったので全部の指を上げてから人差し指~小指を下ろすようにした所、何とか出来ました。
確かに指全部を上げるのとは「三点荷重」の感じ方が違いました。
また、まこひゃん様や高橋様への返答の「ブランコ」。
朝の布団の中で読みながら「!」うまく字で表現出来ませんですが「そういう事か!」と。
さらに昔やった「立ちこぎ」を思い出し、「これだ!!」と
「立ちこぎ」も膝というより股関節を入れて、そこに力を溜めてグーっと踏みこんでやったらどんどん振り幅が大きくなってたなと。
で、もう一度大森コーチのイラストを見るとちゃんとそこには「ブランコの様に」と書かれてあり、自分でちゃんと見ていたつもりなのに見落としていたというか気付いてなかったのだなと反省。
早速、ペットボトルを持って揺らしてみたところ、ブランコの立ちこぎイメージがどんぴしゃりでした。
芝刈り名人様への重り揺らしからの「SW15yキャリー」へのフィードバックを参考にして取り入れていきたいと思います。
SWを保持出来るだけの力で持つとバックスイングでトップに来た時にクラブというか手首のしなりを感じる事が出来ます。
強く持つとその動きが全く感じられないので「逆」の事をしてみるというのも「真」を知るには大事なのだなぁと。
年末年始を挟んだ事もあり約1カ月ボールを打ってないのですが、不安が前ほどありません。
前は2週も空けば、「打たないと下手になる」と焦っていたのですが。
ボールを打つ(欲を言えば練習場ではなくゴルフ場で打つ)のが上達への方法だと思いますが、打てなくてもキープ、いや上達出来ると思えるようになりました。
SW15yキャリーだけでパターからドライバーまで全てに波及するのに、そのSW15yキャリーを上達させる要素の練習をするのですから。
いろいろやっていただいている様子が映像になって見えてくるようで、私も嬉しいです。
「SWを保持出来るだけの力で持つとバックスイングでトップに来た時にクラブというか手首のしなりを感じる事が出来ます。」
まさに、そうです。クラブを支えるだけ、下半身の動きでできる軌道にやっと乗るだけの力でクラブを支えることができると、手首と肩甲骨まわりはかなりリラックスしたままトップに向かって切り返すことができます。そうすれば、手首とか左肩甲骨がのまわりの筋肉と腱がしなって、エネルギーが溜まってくれるのです。
「強く持つとその動きが全く感じられないので「逆」の事をしてみるというのも「真」を知るには大事なのだなぁと。」
まさに、1を聞いて10を知る感じですね。あとは、スコアか、と言うところでしょうか。
「打てなくてもキープ、いや上達出来ると思える」
ボールを打つと、いろいろな雑念にとらわれ、上達を阻害することも多いですね。ボールを打つだけではなく、ボールを打つための体の反応を準備することも大切です。段取り八分仕事二分ともいいますね。ショットだってそれとおなじなのです、本当は。