
From:古賀公治
尼崎テクノランドより、、、
こんにちは、ティーチングプロの古賀公治です。
今日はあなたに、
「ゴルフの結果で落ち込んだ時に読んでほしい名言」
について、お話ししたいと思います。
「ああ、あのパットさえなかったら…」
「あのラフで失敗していなかったら…」
こういう感情が、あなたの心を絶望に叩き込んだ時に
ぜひ読んでほしい文章を、今回ご紹介したいと思います。
次回こそ — サー・ウォルター・シンプソン
小説家になれない人にも、
ゴルフは優れた空想心を提供してくれる。
人々は自分の夢の中で英雄に昇華する。
いい漁師が自分の腕をわきまえるように、
多くのゴルファーは自分がどれほどのプレーヤーか十分に承知している。
それでもゴルフは空想をけしかけてやまないゲームだ。
優勝がかかっている日の早朝、
ベッドに横たわって自分のスコアを勘定するのもよくあること。
全てのホールをパーで上がるためには、どの場所に打ったらいいか、
いかにパッティングをこなすか、彼は1打ずつ思い返していく。
空想の中のゴルフは、いとも簡単にパーを与えてくれる。
いくつかのミスも考えないではないが、
途中、会心のバーディーがミスを補ってくれる。
空想すればするほど、ベッドでの架空ゴルフは完璧なものになる。
やがて枕から頭をもたげた彼は、
夕方になって自分が受け取るであろう優勝カップを手に、
どのようなスピーチをすべきかを真剣に考え始める。
今日は幸運でした。たまたまうまくいったのです。
謙虚に、嫌味にだけはならないように、
なおかつ同伴競技者と参加者一同に細心の配慮を忘れないように。
優勝スピーチは本当に難しいと彼は考える。
でも…
その日のプレー終了後、
たった一人を除いて誰の心もズタズタに切り苛まれるだろう。
これほど残酷なゲームがあるだろうか。
薔薇色だった今朝のシーツが、夜には陰鬱なグレーに変色している。
枕に顔を埋めて、あのパットが、あの凶暴なラフが、
あのいやらしいバンカーが、と唸り続けるだろう。
スコアが悪ければ悪い分だけ
呻吟(しんぎん)の時間も長くなるものだ。
しかし、やがて必ずこう考えるものさ。
最高のプレーヤーだって負けるときは負けるじゃないか。
次回こそ、次回こそ、俺のものだ……。
だから、ゴルフは面白い!
この文章を書いたサー・ウォルター・シンプソン
(Sir Walter Simpson 1842-1899)は、
スコットランドの貴族であり詩人です。
1887年に著した「The Art of Golf」は史上初のゴルフ書であると同時に
不朽の名作として、その後のゴルファーに大きな影響を与えました。
「一度に多くのことを考えては、
堅実なプレーは不可能だ」
「力では飛ばない。タイミングで飛ばすのだ。
ヘッドをシャープに振りなさい」
こうした珠玉の言葉たちは、
今でも全く古びることはありません。
今回のシンプソンに名言に似た言葉を
私もたまに言うことがあります。
「タラレバ言えば3アンダー、
されど実際は1オーバー…
だからこそ、今度はと練習したくなる。
だから、ゴルフは面白い!」
今日、ミスが出て悔しい思いをしたとしても、
それは次に向かうための「データ」であるということ。
悔しい思いを次の練習にぶつけて
上達するための「燃料」であるということ。
そのような考えに切り替えることは
もちろんとても難しいことだと承知しています。
ですが冷静な頭で考えてみれば、その認識は正しいのだということを
改めてこの場で確認しておきたいと思い
今回、この文章をあなたにシェアさせていただきました。
今日はこんなところにしておきます。
もし疑問については、コメントいただだいたものから
お答えできる範囲で順次お返事を書いています。
画像付きでないと説明が難しいものについては
お答えできないことがあることをご承知ください。
なおお読みになった方は、
そちらについても再度コメントをいただけると
「既読」かどうかが私から見てもわかるのでありがたいです。
それでは、今日はこのへんで。
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1ホールに1回のミスは良しとする。アドレスに入る前には、風と目標とグリップを考え、アドレスに入ったら
フィニッシュかリズムか下半身スイングかどれか1項目だけを考える。後はクラブを上げて下すだけ、結果は成り行きに任せる。
古賀先生の「タラレバ」の名言は、練習する意欲とゴルフの面白さを再確認させて頂きました。
サー・ウォルター・シンプソンの珠玉の言葉は、さすがにスコットランド人ですね。まさに、小生に語り掛けているようです。
「The Art Golf」は原書でなく翻訳書として購読可能でしょうか? 日本が明治時代に出版されたスポーツの原点が、現在も脈々と多くの人たちに感動を与えるとは素晴らしいです。
ここに、紹介者としての先生に御礼申し上げます。