From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ボールヒットに向かう右脚はこう使う」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
勘違いしやすいことですが、右脚を使うと言っても
右脚を自ら出そうとする力で蹴るのではありません。
そうではなくて。。。
(続きはビデオにて)
ボールヒットに向かう右脚はこう使う
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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右脚で100%「受け止める」こと
右脚を自ら出そうとする力で蹴るのではなく、
ボールヒットに向かって、腕とクラブが左に振られる反作用を
右脚で100%受け止めること。
それが、ボールを遠くまで飛ばすための要になります。
ボールヒットに向かって
右脚が押される力を100%押し返すことで、
最大の飛距離を出すことができます。
詳しく見ていきましょう。
外見と実際の違い
ですが、外見はボールヒットに向かって
右脚を蹴ってるように見えるかもしれません。
しかし、やるべきことは腿の内側の筋肉である
内転筋群をキュッと締めて、
押される力に耐える体勢を整えることです。
腿の太い骨である大腿骨はLの字の形をしていて、
骨盤の横から骨盤につながっています。
そのため、脚を縦に蹴ろうとするだけでは、
脚は外に開いてしまいます。
そこで、腿の内側をキュッと締めようとすれば、
脚の外倒れを防いで地面に向かって
しっかりパワーを伝えることができます。
ところが、外見上は内転筋を締めることで、
右膝は左にシフトしてきます。
しかし、右脚を伸ばして地面を蹴って膝が左に動くのではなく、
両腿が外に開かないようにすることで
右膝が左膝に向かって引き寄せられることが本来の動きです。
下半身での無駄な動き
ところで、下半身を使えと言われると、
しっかり腰を力で回そうとして右脚がしゃしゃり出てきます。
そして、ダウンスイングで右脚を使って地面を蹴って
腰を回そうとすると、右膝がボール方向に出る右膝外回りになります。
この場合は、腰をいくらがんばって左に回そうとしても、
左に45度ぐらいターンしたところで
骨格の構造で腰の回転はロックされます。
通常の肩甲骨の可動域だと、
腰は左に45度程度回転したところでボールヒットです。
それは、肩甲骨が胸の方向へスライドするしなりが
まさにリリースされはじめた瞬間にボールヒットさせることで、
ヘッドを強く押せる体勢でのインパクトにしたいからです。
ところが、45度までで止まってしまうということは、
それ以上強く回転することはできず、
むしろその手前ぐらいから減速することになります。
腰の減速が始まると上半身は勝手にリリースされてしまうことから、
どうしてもリリースのタイミングが早くなって、
左へ引っ掛けるなどのミスを誘発します。
さらに、右膝がボール方向へ向かうことで、
上半身の前傾角度は起きあがりやすくなり
滑らかな左回転の阻害になります。
右脚の本来の働き
ここで、右脚がパワーを最大に発揮するためには
もっと大切な動きがあります。
それは、ボールヒットに向かって
上半身がリリースされることによる反作用を、
100%受け止めることです。
筋肉には能力の限界まで力を発揮できるための使い方があります。
それは、自ら出そうとする力で筋肉を短くしながら収縮する
短縮性収縮に対して、筋肉が伸ばされながらそれに耐えるように収縮する
伸長性収縮のほうが倍以上の力を出せることです。
そのため、上半身のリリースにしっかり耐え切って
ボールを精度良く遠くまで飛ばすためには、
右脚はその前に自ら蹴ろうとして力を使い果たすのではありません。
上半身のリリースの反作用で腰が右回転させられる力を支え切ることが大切で、
右脚がぐらつかないためには腿の内側の内転筋群をしっかり締めることが必要です。
そして、その両脚での内腿の締めは右脚ばかりではなく、
左脚が地面を縦に蹴るパワーも支えてくれます。
全身のパワーでグリップエンドを振るために
トップから手でヘッドを振って打ちにいくことは、
まさに打ち急ぎで良いことはありません。
ただし、ダウンスイング序盤で
グリップエンドを振り出し後方の地面に突き刺すイメージで、
全身のパワーでグリップエンドを振ります。
グリップエンドを振れば、体もシャフトもしなって、
しかもインパクト面に手元もヘッドもダウンスイングの早い段階で乗ることができて
スイングも簡単でパワフルになります。
そこで、全身のパワーでグリップエンドを振るために
右脚の力を抜いて重りにすることで、
体重も加勢させてグリップエンドを振ることができます。
右脚の重さはさらに役に立つ
そして、右脚の重さはさらに色々良いことに役立ちます。
トップに向かう切り返しで、右脚の力を抜くと
脚は平均10kgぐらいの重さがあるので、
つま先は地面に接していたとしても5kgぐらいの重りにできます。
そして、左脚が体の落下を押さえて地面に対して支えになっているので、
左股関節を軸として右脚の重さで腰は左にターンしてくれる力を受けます。
右脚では自ら出そうとする力でがんばるよりも、
重さを利用したほうが思った以上の大きな重さという重力を使えるわけです。
また、右脚の重さはインパクトに向かって
加速するクラブに発生する遠心力に耐えるための体勢を
素早くつくるためにも役立ちます。
ボールヒットに向かって頭を振り出し後方へ倒すことで、
まさに遠心力に対応する形になります。
さらに、上半身が右に傾くことで頭の高さは低くなり、
その分左脚では上半身の重さを支えていた一部の力を
腰の回転に回すことができます。
短い距離のショットでは
右脚の本来の役割である、上半身のしなり戻りによって、
クラブが左に振られる反作用を受け止めることは、
振りの強さが弱くなるほど小さくなります。
そして、サンド・ウェッジで30y以下ぐらい飛ばすショットでは、
右脚への反作用はほとんど発生しません。
そのたえ、切り返しからフィニッシュまで、
右脚は単に重さとして機能するだけになります。
要は、短い距離では右脚で地面を蹴ろうとかしないで、
単に切り返しで右脚の力を抜いて、重力によるパワーを発揮させることで
十分なパワーと高い精度を得ることができます。
特に、距離調整の再現性を高めるためには、重力を利用できると簡単です。
そして、決めたスタンスの幅の中で、
下半身の可動域を使い切るようにするならば、
セットアップでスタンスの幅を決めれば飛距離も確定できます。
ロフト58度のウェッジで母指球の少し後ろの感覚が
腰幅程度の30cmぐらいにセットして、
バックスイングで右膝が伸び切るまでしっかり伸ばしてみましょう。
そうすると、腰は45度ぐらい右にターンして、
手元をできるだけ低く保とうとして体の回転だけであがると
手元は腰の高さあたりのトップになります。
ヘッドは、それまでの勢いで腰より少し高いところまできて、
手元も少し持ちあげられます。
そうすると、キャリーで15y程度になります。
そこから、スタンスの幅を広げることで、
股関節がたくさん入る分だけ脚の伸ばししろが多くなり
腰の回転量が増えてヘッドの振り幅は大きくなって飛距離が増えます。
スタンスの幅が腰の幅より狭くすると、両脚が内側へ斜めに倒れて
地面を真っ直ぐに踏むためには腰のシフトが本来のスイングとは逆になります。
そのため、スタンスの幅は腰よりは狭くしないで、
15yキャリーより距離を落としたいなら
右脚を伸ばす速さを遅くするなどでリズムを遅くします。
そうすると、右脚を使い切ってからのヘッドの勢いが
小さくなる分距離が落ちます。
とはいえ、30y以下のショットでは、ノーマルショットではなく
通常のクラブをパターのように使うショットで対応すれば良いです。
まさに首から下の体幹と下半身は完全固定で、
固定された体幹の上で肩甲骨をスライドさせるだけで
クラブを左右に振ってボールを飛ばします。
これをパッティング風ショットと言います。
パッティング風ショットで右脚の使い方を学ぶ
ところが、このパッティング風ショットでは
右脚は自ら動こうとする力ではなく、クラブが左に振られた反作用を
受け止めるだけの働きをすることになります。
肩甲骨の可動域が正常なら、
ロフトが58度のウェッジのパッティング風ショットで
30yぐらいまで寄せることができます。
そして、30y飛ばそうとするときには、
右脚にはクラブが左に振られた反作用が発生してきています。
そのため、パッティング風ショットでの30yショットを練習することで、
右脚の本来の使い方を体験できます。
右脚はバックスイングで使い切らずに、
ダウンスイングでは右脚で地面を自ら出そうとする力で蹴って
右膝外回りなどの悪い動きを誘発するケースは多いです。
そんな右脚の本来とは違う動きに封印をかける意味でも、
パッティング風ショットで右脚に正しい動きを取り戻させましょう。
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わかりやすいビデオ有難うございます。
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