From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「技・騙されたと思ってやってみるべきパッティングスタイル」
というお話をさせていただきます。
靴下とパターは新しいほどいい、なんて言っている人もいますが。
パッティングスタイルも、マンネリになって、
あなたの最適になっていないかもです。
パッティングでは両脚はスクエアに構えると
思っている人は多いですし、
そう教えられる場合もあります。
しかし、そのスクエアなスタンスが、
あなたにとって最適なのかどうかは疑問です。
実は、そもそもパッティンのセットアップで肩のラインは
ズバリ、スクエアでスタンスは少しオープンがいいです。なぜか?
と、本題に入る前に
一点、業務連絡です。
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では、話を戻します。
ローカルミニマム
人工知能の世界ではローカルミニマムなんて言葉があります。
それは、局所最小。
ん、むずかしそうですね。
ようするに、本当に最適なところに到達していないで、
そこそこいままでから見たら最適っぽいということです。
そんなローカルミニマムから脱して、さらに良い状態を探るためには、
たまにはパッティングスタイルを変えてみるのもいいですね。
先ほどお伝えした、肩のラインはスクエアで
胸から下をオープンにしたオープンスタンスを
かなり大げさにやってみます。
ここで、注意していただきたいのは、
どこから下をオープンにするかという点です。
胸の方向までオープンにします。
しかし、肩のラインはスクエアで、打ち出したい方向に向けます。
ということは、体幹に対して肩甲骨をあらかじめ
スライドさせておくということになります。
左の肩甲骨は胸の方向にスライドし、
右の肩甲骨は背中側にスライドします。
この、セットアップで肩甲骨を少しだけあらかじめスライドさせておくことが、
今回お伝えしている、スタンスのオープン度を大きくしたセットアップの要です。
打ち出したい方向に対して、10~45度ぐらい、
いろいろオープンの度合いを変えてみるといいです。
完全にスクエアにセットしたときと比べて、
何かが変わることがわかります。
何が変わるかは後でお話します。
ただし、守るべきことは次の3点です。
(1)両目のラインはボールの真上からボール半個分内側までの間にセット
(2)シャフトは左右に倒れないでまっすぐ
(3)手元は左股関節前辺り
では、また。
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「ええー。大森さん!
その3つについて、もっと詳しく教えてくださいよー!」
すみません。さすがに今日はちょっと意地悪すぎたかもしれませんね。
カンがいい方であれば、この3つを聞けば
「なるほど」と思っていただけると思うのですが、
さらに続きを聞きたい方はこの先もうちょっと、
お付き合い下さい。
では、どうぞ。
これら3つを守るべき理由
これら3つを守るべき理由。
それは次のようなことになります。
両目のラインはボールの真上からボール半個分内側までの間にセットする理由は、
両目のラインが少しでもボールの外側に出ると、簡単に引っ掛けてしまうからです。
引っ掛けにくくするために少しマージンを持たせて
ボール半個分まではボールの内側にしてもいいということになります。
両目のラインがボールの内側にはいるほどプッシュアウトしやすくなりますが、
それは、ボールの外側に出るほどには影響しません。
次に、シャフトを左右に倒さないでまっすぐにする理由は、
ヘッドのロフトを素直に使いたいからです。
ヘッドには1~4度程度のロフトがあり、
それによって、芝に少し沈んだボールを浮かせて転がりやすくしてあります。
ですから、ヘッドのロフトは芝の種類や伸び方で最適があります。
次に、手元を左股関節前辺りにすることで、
自らアッパーにしようとしなくても、普通にストロークすれば
自然なアッパー軌道となり、転がりがよくなります。
重心位置がヘッドの最下点になりやすいので、
その重心よりも打ち出し方向にボールがあれば、
その分アッパー軌道になります。
そして、ヘッドのロフト程度のアッパー軌道が一番転がりが良くなります。
ショートパットというか、ほぼ確実に入る距離からのパッティングで、
右足をヘッド近くに近づけて、右脚一本ぐらいに立って
ストロークする風景を見たことがあると思います。
まさに、それに近い超オープンスタンスです。
ただし、片脚ではなく両脚でしっかり地面を踏みますが。
とにかくやってみるとかなりはまる人達がいることは間違いありません。
そこにはやはり本質的なカラクリがあります。
また、通常のパッティングでの問題点を浮き彫りにすることもできます。
そもそも距離が余ったらオープン
パッティングでスタンスをオープンにすることで、
次の3つの効果が得られます。
(1)左サイドに張りができストローク中にゆるみにくくなる
(2)左サイドにスペースができるので、左に引っ掛けにくくなる
(3)ターゲットを真後ろから見る感じが出せる
ゆるみにくい効果
肩のラインはスクエアで打ち出し方向を向けたまま
スタンスをオープンにすることで、左サイドに張りができ、
ストローク中にゆるみにくくなります。
この左サイドへの張りをつくることが、
今回の超オープンスタンスでの構えの味噌です。
ゆるむとショットばかりかパッティングでも手打ちになりやすいので、
この胸から下だけオープンはゆるみ防止にも一役買ってくれます。
しかも、ダウンスイングで左サイドの張りを利用してストロークできます。
バックスイングで左サイドを伸ばし、
ダウンスイングでその伸ばされた左サイドの筋肉が縮もうとする力を使ってストロークすれば、
安定したストロークを行なうことができます。
まさに、手ではなく体でストロークできます。
体といっても、下半身から胸の辺りまでは完全固定で、
肩甲骨をスライドさせる動きです。
あたかも、弓の弦を引っ張ってエネルギーを溜め、
そこで溜まったエネルギを使って弓矢を放つという感じです。
バックスイングでヘッドが上にあがっています。
そのヘッドが下に落ちようとする重力と、左サイドが伸ばされたことで
勝手に縮もうとするこの2つの力だけで、よいダウンスインができます。
そうすると自ら左に力で振ろうとしなくても、
ヘッドはボールに向かって突進してくれますから、
頭が左に動くなどの突っ込んでの引っ掛けは激減することになります。
引っ掛けにくい効果
スタンスをオープンにすることで、
左サイドにスペースができるので、左に引っ掛けにくくなります。
ま、逆もあり、ようするに下が左を向いているので、
しっかり胸から下を固定していなかったら
左にストロークしやすいともいえるのですが。
とはいえ、振り抜こうとする先に大きなスペースがあるということは、
自然なストロークを約束してくれます。
サム・スニード効果?
スタンスをオープンにすることで、
サム・スニード効果?として
ターゲットを真後ろから見る感じが出せます。
昔、サム・スニードがパッティングで股の間でパターをストロークして、
まさにターゲットを体の正面でとらえる姿勢でパッティングしたら、
やたら入ったので規制されてしまいました。
それぐらい、ターゲットを見る感じの姿勢というものは、
方向性とタッチを出しやすいものです。
ですから、肩の向きは打ち出し方向に平行だとしても、
胸から下だけでもターゲット方向に向けるだけで、
タッチと方向性がよくなります。
とにかく、ルールを変更してまで、効果があったのですから、
それにできるだけ近いことを行なうことは有効な方法となります。
軌道の方向を決めるもの
胸から下だけだとしても、オープンということで、
左に向いていると、ひっかけやすいのではとお感じのことと思います。
しかし、おもしろいもので、セットアップでの肩の向きと、
両目のラインの向きが打ち出したい方向に向いていれば、
その方向にストロークされやすくなります。
肩の向きと両目のラインの向きが一致せずにずれがあると、
ストロークの向きは安定しません。
そして、さらに大切なことは、ボールヒットでのフェースの向きです。
実は、ボールの打ち出し方向は
ボールヒットでのフェースの向きにかなり依存していて、
パターだとだいたい90%です。
これは感覚とは違うとお感じかもしれません、
もっと軌道の方向だと感じるものです。
しかし、ボールヒットのときのフェースの向きは、
打ち出し方向をほとんど決定しています。
確かに、ストロークの方向へフェースの向きも引っ張られやすいので、
軌道方向にフェースも向きやすいということになります。
ですから、打ち出し方向はストロークの方向に
かなり依存しているように感じるものです。
しかし、ストロークの方向は打ち出し方向に直接はたいして影響しません。
フェースの向きを打ち出し方向に向ける極意
ということで、ボールヒットでのフェースの向きを
打ち出したい方向に一致させるための、極意を見てみましょう。
まずは、セットアップでフェースをきっちり
打ち出したい方向に向けることです。
次に、ストロークして、
フェースの向きをセットアップの向きに正確に戻すことです。
こんなことはある意味、当たり前といえば当たり前ですね。
とはいえ、大切なことはフェースの向きとストロークの方向が一致するほど、
安定してセットアップでのフェースの向きに戻ってボールヒットできるということです。
ですから、両目のラインと肩の向きを一致させることが大切です。
フェースの向きと肩の向き、両目のラインを一致させる
フェースの向きと肩の向きと両目のラインを一致させる方法は、
真っ直ぐに立ってフェースの向きをチェックすることが効果的です。
姿勢良く真っ直ぐに立った状態で、
パターをグリップしてパターを支えながら、
パターが落ちないぎりぎりの力で持ってみます。
そのときに、パターのフェースが垂直になっていれば、
肩の向きと両目のラインとパターのフェースの向きは合致しています。
ま、体の軸に対して両目のラインが傾いていると単純ではありませんが。
姿勢良く真っ直ぐに立つようにすればいいです。
ようするに、肩が体幹の周りを一番素直に動いた場合に、
パターヘッドがたどる軌道に対して
ヘッドが真っ直ぐに向いているようにできます。
目で見てわかりにくいなら、パターヘッドを柱などの
垂直なもののところに沿わせておいて、真っ直ぐに立ってみればいいです。
意外と、体に対して腕を捻っていたりして、
体の軸とパターヘッドの向きが一致していない場合が多いです。
ヘッドを柱などに当てた感じを保って、ボールにセットしてみてください。
普段と感じが違ったら、普段のセットアップではヘッドの向きと
肩の向きや両目のラインが合致していなかったことになります。
ストロークは肩甲骨のスライド
ところで、パターを体のどこで動かすかということについて。
どこが主体になると一番簡単かというと、
それは、肩甲骨をスライドさせることです。
肩甲骨は背中の後ろにあり、
鎖骨という細い骨で体とわずかにつながっているだけです。
ですから、いろいろな方向にスライドするように動くことができます。
パッティングの軌道で一番簡単でツアーでも多い軌道は、
イン・ツウ・ストレートです。
ようするに、バックスイングでは体幹を中心にした回転でインサイドにはいり、
ダウンスイングしてきてボールヒット近辺でヘッドを放り投げるように直線的に出します。
これが、手の動きを最小にして、最も安定した軌道をつくる極意です。
真っ直ぐに引いて、真っ直ぐに出す方
ストレート・ツウ・ストレートが簡単そうに感じるかもしれません。
しかし、ストレート・ツウ・ストレートを手で行おうとすると、
実は手は複雑な動きをしなければなりません。
手が何もしないでターンしたインサイドへの動きに対して、
アウトサイド方向にあげながらフェースを閉じ、
アウトサイド方向からおろしながらフェースを開く動きとなります。
これは、ある意味、かなり難しい動きです。
ストレート・ツウ・ストレートな軌道をつくりたいなら、
手ではなく肩甲骨をスライドさせるようにすると簡単です。
なぜなら、肩甲骨ならいろいろな方向へスライドでき、
肩甲骨と手元がつくる大きな三角形を保持したままパターを動かすことができるからです。
肩甲骨のスライドでストレート・ツウ・ストレート軌道をつくる
肩甲骨のスライドでストレート・ツウ・ストレート軌道をつくるなら、
体幹を安定させます。
セットアップの終盤で、お腹を凹めて胸から下を安定させます。
そして、しっかり固定された体幹としての背中の上に乗った肩甲骨をスライドさせます。
イメージとしては、バックスイングでは右肩を上にあげ、
ダウンスインでは左肩を上にあげます。
肩甲骨の上に肩関節が乗っています。
ですから、肩甲骨を上下にスライドする動きで
自動的に肩が上下に動きます。
胸の向きをできるだけ変化させないで、
肩甲骨だけをスライドさせることが重要です。
そうすると、肩甲骨をスライドさせる方向だけコントロールすれば、
肩から先はまったく動かさないままストロークできます。
そうすれば、肩と手元で作られる
大きな三角形を保持したままストロークできます。
動かすところが少ないほど再現性は高く、
動く塊が重いほど安定したストロークが可能となります。
ということは、この肩と手元で作られる大きな三角形を保持したまま
ストロークできる方法は、良いストロークに直結するということになります。
ただし肩甲骨が動かない場合もある
ただし、普段の生活の中で肩甲骨をスライドさせる動きを行っていないと、
肩甲骨をスライドさせること自体、なかなかうまくできないという問題に直面します。
四十肩、五十肩とい言われる、腕を真っ直ぐに上にあげられないとか、
肩が痛いという症状では、肩甲骨のスライドがあまり使われず、
その代償動作で肩関節を動かしていることが根本原因です。
肩甲骨を支える筋肉や腱は大きなものですが、
肩関節を動かす筋肉や腱は比較的小さく、力はあまり出せないパーツが多いです。
その弱い筋肉で大きな筋肉がやろうとしたことを代わりに行ってしまっていては、
小さな筋肉やそれにつながる腱はオーバーワークとなります。
そうすると、疲労が蓄積して、さらに進行すれば炎症を起こし、
さらには断裂ということまであります。
そして、だた故障するというだけではなく、
ゴルフのための大切な肩甲骨をスライドさせる動きを使えなくなってしまいます。
肩甲骨のスライドは大切
肩甲骨のスライドはゴルフなど、何かを振る動作をするときに非常に重要です。
ゴルフでは肩甲骨のスライドができるほど、
飛んで曲がらないショットを放つことができます。
パッティングでも、手ではなく肩甲骨をスライドしてストロークできたら
簡単で再現性が高いので、少ない練習量で最大の効果を出すことができます。
ですから、まずは、パッティングで肩甲骨をスライドすることを行なうようにしましょう。
そうすれば、ショットでも、肩甲骨のスライドを使えるようになります。
パッティングを肩甲骨のスライドを使って正しく行えば、ショットも良くなります。
ひょんなところで、パッティングとショットがつながりました。
そして、今回お伝えしたおもしろいパッテイングスタイルをうまくできるためにも、
胸から下をしっかり固定して、肩甲骨をスライドさせることがキーとなります。
逆にいうなら、今回お伝えしたやり方でパッティングをうまく行えるようになれば、
肩甲骨のスライドのさせ方が身についてきたということにもなります。
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これで、今日は本当のおしまいです。
では、また。
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昔ながらのオールドルックパターで、
もう3パットを叩かないでください。
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私にとってはまさに待望のレッスンでした。一言も間違わず頭に入れようと全文筆記いたしました。ゴルフ歴50年の間、常に自然にオープンスタンスにしては、コーチや上級者にストレートにスタンスを取れと直された歴史でした。オープンスタンスの方が構えやすく入り易くても、理屈に合わないと元に戻され、ニクラウスがオープンスタンスだと書いた本を見付けて来ても「天才は別だ」と一蹴されてきましたが、このレッスンで今後素直な気持ちの良いパッティングができるのではないかと期待しております。
C:「一言も間違わず頭に入れようと全文筆記」
なんともありがたいことです。ここまで真剣に読んでいただけると、私もうれしいです。
これからも私の能力の範囲で、できる限りがんばって、間違った認識となっていることを、考え直していける材料をご提供させていただければと思っています。しかし、最終的に考えて判断するのはあなたです。そこが一番重要ですね。