スコアがよくなるとヤル気が下がる?

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2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

 

おはようございます、小原大二郎です。
今日は「スコアがよくなるとヤル気が下がる」という話をします。

 
「え? 逆じゃないの?」

「あれ、書き間違いでは?」

 
もしかしたら、そう思った人もいるかも知れませんね。

 
でも、、、これはゴルフが上達する上での大きな落とし穴だったりするんです。

 
■「モチベーションが上がらないんです。。。」
私が教えている生徒さんの中で、
去年、待望のシングルを達成された方がいらっしゃいます。
Tさんは40代の男性。都内の上場企業にお勤めで、
今でも不定期でレッスンをさせていただいています。

 
習いに来始めた当初は、110以上は平気で叩いていて、
時には130以上叩くこともざらでした。
仕事関係のコンペに呼ばれることが多くて、
その場で恥ずかしい思いをしたくないということで、
友達の紹介で私のところにレッスンに来るようになりました。

 
しかし、今ではシングルを達成して、コンペの組み合わせ表を見ると、
自分が一番ハンデがいいこともよくあるのだそうです。
「Tさん、ちょっとスイング見て欲しいんだけど。。。」

「このホールだったらどこに打ったらいい?」
そんなことを一緒に回る人に聞かれることも増えてきたのだとか。

 
「そんなふうになれたら、ゴルフがうまくなったら、
ゴルフをやっていてもさぞかし楽しいんだろうなあ。。。」

 
あなたはそんなふうに思ったかもしれませんね。

 
でも、実際はそうでもないようで、
Tさんはこの前のレッスンで、私にこんなことをおっしゃいました。

 
「何だか最近、モチベーションが上がらないんですよね。。。」

 
■なぜ達成感が得られないのか?
うまくいっている人というのは、やる気にあふれていて、
周りから見たらゴルフで何の悩みがあるのかと思うかもしれませんね。
しかし「上手くいっている」人の一番の問題は、
もしかしたらモチベーションなのかもしれません。

 
その理由は簡単です。
今までのTさんは「こんなスコアではあまりに恥ずかしい」
「周りに迷惑をかけたくない」という強いモチベーションがありました。
そして、今までの自分を変えたいということでチャレンジを重ねて、
成果を出してきました。

 
もちろん、乗り越えなければならない問題もたくさんありましたし、
シングルまでの道のりも決して平坦ではありませんでした。
今の自分を超えるためにゴルフを上達させていって、
少しずつ結果が出てきて、自分でも驚くような上達を遂げられました。

 
でも、、、
いざシングルになってしまうと、なぜかヤル気がおきなくなってきた。
初めて100を切った時の達成感はひとしおだったけれども、
90切り、80切りを達成した時には、充実感はあったものの
なぜか100を切った時ほどの達成感を得られなかった。。。
以前のTさんにとっては、夢のまた夢のように思えた
「80切り」を達成したのに。。。

 
■自分の枠内だけではモチベーションは上がらない
おそらくTさんの場合、100を切った時点で、
「こんなスコアではあまりに恥ずかしい」「周りに迷惑をかけたくない」
という欲求は満たされてしまったのでしょう。
その時点で「恥をかきたくない」という目標は達成されてしまったので、
90切り、80切りの時にはそれほどの達成感が
得られなかったのではないかと想像します。

 
誤解のないように言っておきますが、
Tさんはゴルフを不真面目にやっているわけではありません。
100を切った後も、不定期ですが私のところにレッスンに来ていましたし、
もしTさんが不真面目なら、100を切った時点で
私のところに来なくなっていたでしょう。
そしてもちろん90切り、80切りを達成することもなかったでしょう。

 
・・・では、このようなTさんの場合、
どうすればモチベーションを保つことができるのでしょうか?

 
私は二つほどアドバイスをしました。一つ目は、
「一度、プロのツアー大会を見に行ってみてはどうですか?」
ということです。

 
ツアーを見に行った方ならわかると思いますが、
プロのプレーを間近で見ることはとてもいい勉強になります。
テレビなどで見ていると、プロは常にナイスショットをしているように感じますが、
ボールを右にも左にも曲げますし、林に打ち込むことだってあるのです。
特にTさんぐらいのレベルになると、
そうしたトラブルからプロがどのようにリカバリーしているかを見ることは
とても参考になるはずです。
ちなみに、見に行くのは別に男子ツアーでも女子ツアーでもかまいません。
どちらでも得るものは必ずあると思いますよ。

 
■がんばっている人と会う
もう一つのアドバイスは、
「一度、アマチュアの大会に出てみては?」
というものです。
今までは会社関係のコンペばかりに出ていたので、
どうしても知っている人と回っていると、甘さが出ます。
まあ言ってみれば、お山の大将みたいになってしまうんですね。

 
でも、周りが全く知らない人で、
しかも真剣にスコアを競うような大会に出ると、
「ああ、自分もまだまだなんだな。。。」
ということを痛感するようになります。
そして「もっとがんばろう!」という気持ちになります。

 
うまくなるには、がんばっている人と会う、これに限ります。
あるいは、自分がスゴイと尊敬できるような人と会うことです。
言葉にしてしまえば、簡単なことかもしれません。
しかし、その効果は絶大です。
きっと、120、130を叩いていた頃の気持ちを思い出して、
自分もちゃんとしなきゃという気持ちになるはずです。

 
自分の枠にとどまっているだけでは、
モチベーションはいつまでたっても上がることはありません。
そこであえて自分の枠、コンフォートゾーンの外に出て、
がんばっている人、スゴイ人に会う。
これがモチベーションを下げないために、簡単にできることです。

 
人間は他人から刺激を受けて成長していく生き物です。
だから、手っ取り早く確実なのは、すごいなって思う人に会うことです。
うまくいくとモチベーションは下がります。
しかし、下がりっぱなしにしてたらそこで終わりです。
機会は自分で探し、自分で作り、自分で求めていく。
選択肢はそれしかないのかもしれません。

 
またメールします。
小原大二郎

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小原 大二郎
1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。
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カテゴリー: メルマガ, モチベーション, 小原大二郎 | 投稿日: | 投稿者:
小原 大二郎

小原 大二郎 について

1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。

 

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